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上昇志向を失った日本人③

今だに、僕にとって一番のご馳走は

すき焼きです。




僕が上海で会社を興した時、中国人

ビジネスマンのギラギラした上昇志向

に驚かされましたし、その後、ベトナ

ムで会社を興した時も、苦しい労働環

境の中で、家族の生活環境を少しでも

改善したいと願い、必死で働くベトナ

ム人労働者の姿に感動したのをおぼえ

ています。

日本人以外のアジアの労働者は、

「勉強や努力を怠らず、日々、自己研

鑽に励みながら、自らの権利を主張す

る前に、与えられた義務を黙々と履行

して、頭を低く保ちながらも、目線だ

けは高い場所を目指しているという

状態」です。

大昔は、長時間労働を厭わずに、真面

目で我慢強く、勤勉だった日本の労働

者が、こんなにも落ちぶれてしまった

原因は、全て、欧米で推奨されている

「ゆとり労働」の良い面(短時間労働

や長期間の休暇や充実した労働環境な

どの権利の部分)だけを真似て、

「ゆとり労働」の悪い面(いくら努力

しても結果を出さなければ、降格や

解雇が当たり前の徹底した成果主義と

いう義務の部分)を無視し続けてきた

親の価値観(サラリーマンの経験しか

ない親)や学校教育(一般の競争社会

でもまれた経験のない先生)、政府の

政策(中小企業の労働環境を全く理解

していない政治家)に問題があったの

です。

本来、自分の「子供」や「生徒」や

「国民」の成長を願うのであれば、

やれブラック企業だ、やれパワハラだ

モラハラだと騒ぐ前に、どうすれば

自分の「子供」や「生徒」や「国民」

が勝ち抜いて、生き残れる人間になれ

るのか?を、真剣に考えてあげなけれ

ばなりません。

それなのに、「人よりも働いたら損だ

」とか、「働き過ぎるとうつ病になっ

たり過労死する」とか、「残業と転勤

が少なくて、休暇と給料の多い職場を

選べ」とか、権利ばかりを耳元で囁い

て、甘やかした結果がこれなのです。

こうして、学校の先生や政治家に甘や

かされた「子供」や「生徒」や「国民

」は、勝ち抜く「実力」や、生き残る

ために必要な「欲望」を失ってしまい

ました。


ー長くなるので次回に続きます。ー



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