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広重の東海道五拾三次①

アワビが出てくると、何故かテンショ

ンが上がのは、昭和生まれだから

です。




先日、江戸後期の浮世絵師・歌川広重

(1797年~1858年)の「広重

展」を観に行って来ました。

歌川広重といえば、保永堂版「東海道

五拾三次」が有名で、今年は、広重生

誕220年だそうです。

広重の本名は安藤重右衛門で、江戸の

八代洲河岸(やよすがし)定火消屋敷

の同心、安藤源右衛門の子として誕生

しました。(幼名は徳太郎)

そして、文化6年(1809年)に

母親を亡くし、父親も隠居したために

13歳で家督を継いだのです。

しかし、幼い頃から絵心の有った広重

は、文化8年(1811年)の15歳

で歌川豊広に入門して、翌年には、師

と自分の名前から一字ずつをとって

歌川広重の名を与えられ、文政元年

(1818年)には、一遊斎の号を

使って21歳でのデビューを果たしま

した。

それから16年後の37歳で、あの

世界的にも有名な保永堂版「東海道五

拾三次」を完成させて、一躍人気浮世

絵師の仲間入りを果たしたのです。

皆さんはご存知でしたか?

広重は、この保永堂版「東海道五拾三

次」以外にも様々な「東海道五拾三次

」を発表しています。

僕も、この展示会で実物を目にするま

では、保永堂版「東海道五拾三次」

以外の東海道作品を知りませんで

した。

しかし、今回の「広重展」では様々な

「東海道五拾三次」が展示されていて

、それらの作品を観る内にある事に気

づいたのです。

1834年に発表された保永堂版

「東海道五拾三次」を皮切りに、18

40年の「狂歌入東海道」、1842

年の「行書版東海道」、1847年に

は「隷書版東海道」と「美人画東海道

」、1852年になると「人物東海道

」、更に晩年の1855年には、歌川

三羽烏のうち広重と三代豊国(国貞)

との合作「双筆五拾三次」まで発表し

ています。


ー長くなるので次回に続きます。ー



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