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精神的な悦楽の理想
精神的な喜びが大きければ大きいほど
、受けるストレスの質や量が多くなっ
ても、心に与える負荷は小さくなるの
ですが、物資的な欲望を満たすだけで
は、直ぐに慣れてしまい、心に与える
負荷を小さくすることが出来ないから
です。
お金や車、装飾品などの物資的な欲望
は、対外的な虚栄心を満たすだけで、
対内的なストレスを減らすことが出来
ないのです。
しかし、精神的な喜びが大きければ
大きいほど、ストレスを減らし、精神
的な安定が得られるので、活動の起点
は喜びの大きな方から選ばなければな
りません。
ですから、多くの起業家が儲かりそう
な「ニーズ」を起点に活動を始めるの
に対して、自分の喜びが大きい「シー
ズ」から活動を始めるべきなのです。
活動を「シーズ」から始めると、活動
の結果よりも、活動を続けること自体
に喜びを感じたり、活動に集中して、
ストレスなどの外圧を感じなくなった
り、時間的な概念や空間的な概念まで
をも失って、「フロー状態」を作り
上げることが出来るのです。
「フロー状態」とは、アメリカの心理
学者ミハイ・チクセントミハイによっ
て提唱された精神状態を表す概念で、
人間がその時に行っている活動に完全
に浸ってしまい、精力的に集中した
結果、人間の生理的欲求である「睡眠
」「食事」「排泄」までを忘もれ、
時間の経過すら失ってしまう状態のこ
とです。
これは私達が子供の頃、遊びに夢中に
なっていると、空腹や疲れを忘れて、
気付けば辺りが暗くなっていたという
状態と同じです。
こういうフロー状態を体験していれば
、容易に思い出すことが出来ると思う
のですが、この状態に陥るには一定の
条件を満たさなければなりません。
まず、その活動が大好きで得意分野で
あることが大前提です。
そして、その活動の難易度が簡単過ぎ
ず難し過ぎない状態で、自分の能力に
見合ったものであること。
また、活動を誰かに支配されているの
ではなく、あるていど自分で制御して
いるという感覚を持っていること。
更に、その活動に明確な目的や自分な
りの意味を持っていて、集中出来る
環境や集団が用意されていれば、より
フロー状態に入りやすくなるのです。
－長くなるので次回に続きます。－
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人間がその時に行っている活動に完全
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結果、人間の生理的欲求である「睡眠
」「食事」「排泄」までを忘もれ、
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