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父親のお葬式①

本日は、久しぶりに虎屋の羊羹を食べ

ながら、仕事をしています。




昨年の暮れも押し迫った12月21日

に、父親が77歳で他界しました。

脳梗塞で倒れてからは、家族の名前も

覚束ないほどに痴呆症が進行して、

様々な病気と戦い続けた余生でしたか

ら、家族は「やっと楽になれたね。」

というのが正直な気持ちだったの

です。

ただ、一つだけ残念なことは、その死

に目に会えなかったことです。

朝の9時に容態が悪くなり、たった

30分で天に召されたので、近くに住

む母親でさへその死に目には間に合い

ませんでした。

僕が、大急ぎで父親が入所していた

特別養護老人ホームに到着したお昼に

は、父親の亡骸は既に実家に向かって

いたのです。

それからは悲しみの中、淡々とお通夜

やお葬式の準備が進むのかと思いきや

、久しぶりに家族や親戚が続々と集ま

り始めたので、和やかを通り越して、

爆笑の連続になってしまいました。

男ばかりの兄弟が4人も集まると、

誰が一番ハゲているかで口論になった

り、十数年ぶりに訪れた親戚の叔母ち

ゃんが、長男を見て「えっ、尚夫さん

死んでないやん!!」と、父親と長男

を間違えると、集まった全員が大爆笑

になってしまい、そこから怒とうの

「笑ってはいけないお葬式」が始まっ

たのです。

お通夜の準備中、設置された棺桶の窓

を開けて、父親の顔を眺めていた弟が

、僕に手招きしてこう言いました。

弟「兄ちゃん、棺桶の後ろを持ち上げ

  てや。」

僕「えっ、何すんねん?」

弟「親父の顔が、少し左に傾いている

  から、棺桶を持ち上げて、右に傾

  けたら真っ直ぐになるやろ?」

僕「アホか!!トロ箱に入ってるマグ

  ロと違うねんぞ!!(笑)」

お葬式が始まってからも、お坊さんの

読経がしめやかに流れる中、僕が忙し

い母親を気遣って、

僕「母ちゃん、葬式が終わって落ち着

  いたら、カニでも食べに行こ

  うか?」

と言うと母親が…

母「アカンねん、お母ちゃん最近は痔

  が酷いから、長いこと座ってると

  血が出て来るねん。」

すると、それを隣で聞いていた弟が…

弟「えっ?!母ちゃん、親父が死んだ

  から生理が始まったんと違う?」

母「大爆笑!!」

僕「大爆笑!!」


-長くなるので次回に続きます。-



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散歩中に、今日はどのコースにするか

、真剣に悩むわらチャンなのです…



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