「わらしべ長者への道」の裏側


わらしべ長者への道を探り出そうと思ったのは、

ずいぶん昔にさかのぼります。

それは、労働とその対価に対する理不尽な想いからです。

私の父親は、大手企業の工場に務める工員でした。

三交代勤務で、朝も夜もなく真面目に働いていました。

しかし、定年直前の給料が30歳の私

(この頃は中小企業の管理職でした。)よりもはるかに

安かったのです。

どれくらい安いのかというと、勤め始めて10年目の私の半分くらいでした。

何故なのか?

私がいくら頑張っていたとはいえ、真面目な父親の倍も働いてはいません。

その頃の私の目からは、むしろ父親の方が頑張っている様に見えました。

労働とその対価が、理不尽に出来ていると本当に強く感じました。

父親は一生懸命に頑張っているのに。

何が駄目なのか?

何が原因なのか?

私がサラリーマン時代にも、

多くの中小企業経営者が同じ状態なのを見て来ました。

一生懸命に朝も夜も無く必死で働いているのに、

9時から5時のサラリーマンよりはるかに

安い給料しか貰えていない現実。

(決してサラリーマンが楽だとは思っていません。)

努力が全然報われていない。

えっ!!!

なぜ……

更に、多くの中小企業が莫大な借金を抱えています。

そして、その責任の全てを経営者である社長が担っているのです。

ハイリスク、ローリターン。

私には本当に理不尽に思えてなりませんでした。

何が駄目なのか?

何が原因なのか?

その原因を自分なりに調査していく中で、

長年理不尽に思えていた労働とその対価が、

全く理不尽な物ではなく、

市場原理にピタリと当てはまる事に気付かされたのです。

需要と供給のフレームが、

その対価に価格として表れていたのです。

また、苦しんでいる多くの中小企業と、

成功している一部の中小企業との間に明確な差が

存在する事にも気付かされました。

そして悲しい事に、それを埋める事の出来ない大きな阻害要因にも…

何とか、それらの現象を語言化し、成功の法則へと昇華出来ないのか?

全ての努力が報われる笑顔の法則を作り出す事は出来ないのか?

努力が報われる仕組み作り。


この想いが全ての始まりでした。