先日、コンサルタント契約を頂いているお客様に、

「100円のサンマのどこが悪いの?」って言われました。

鋭いですね。

そう。

100円のサンマは全然悪くないんです。

悪いのは「100円のサンマ状態」

どういう事かと言うと、

100円ショップを開くのは悪くないが、

大手と同じ100円ショップを開くと、「100円のサンマ状態」になるって事。

何でも揃う100円ショップでは、絶対に大手には勝てない。

そこで勝負すると、お金と時間をたくさん持ってる者が強いので、

働いても、働いても儲からない、「100円のサンマ状態」になっちゃう。

じゃあ、お金と時間の限られた者はどうするか…

自分にしか出来ない100円ショップを開くんです。


ここからが、「わらしべ長者への道」6歩目です。

人と同じ事をしても、人と同じ少ない成果しか得られません。

如何に、他の人との距離を取るか…

人は、他の人と同じ事を一所懸命やっていれば安心します。

いつか、この努力が報われると思えるからです。

しかし、大企業を真似た「100円のサンマ状態」では大量に販売

しないと儲からないので、規模の小さい企業では、売れば、

売るほど赤字になります。

でも人は、他の人と違う事をやると不安になります。

だから、分かっていても気付けば自然に他の人に近づいて行きます。

そして言うのです。

「働いても、働いても儲からない。」

じゃあ、他者と距離を取って、自身の強みを大きくして、

より多くのお客様と出会える仕組みを作って行きましょう。

でも…

「新しい事にチャレンジしたいが、時間は無いしお金も無い。」

そしてまた嘆くのです。

「働いても、働いても儲からない。」

これを延々と繰り返せば、どんなに意思が強く優秀な経営者でも、

気力が失せるし借金は増えるんです。

借金が増えれば増えるほど、正常な判断が出来なくなり状況は悪くなります。

何故なのかと思うかもしれませんが、

これは陥れば誰しも抜け出せない恐怖のスパイラルなのです。

私自身、何度もこのスパイラルに陥った事がありますし、

このスパイラルに陥った多くの経営者を見てきました。

本当に辛く苦しい日々だと思います。

このスパイラルを打ち破り、「100円のサンマ状態」から抜け出すには

大企業の真似をせず、他人がしない事をする勇気と、

お金の掛からない正しい方法と、どこから手を付けるかの優先順位が必要なのです。