この、わらしべ長者のお話は市場原理の本質を鋭く捉えています。

① 最初から大きな強みを持たなくとも、その強みを徐々に大きく  する事が出来るという事。

新たな事にチャレンジするのに、お金や時間は掛かりません、目標を持つ事が重要です。

② 強みは、いきなり大きくはならないという事。(藁しべ→×屋   敷)

いきなり大きな目標だけを掲げるのではなく、段階的に目標を設定する必要があります。

③ 強み作りは、最初だけ少しの工夫がいるという事。(藁しべ→  アブを結び付けた藁しべ)

お金や時間を掛けずにチャレンジするのは、最初に少しのアイデアが必要です。

④ 強みは、多くの出会いによって更に大きくなっていくという事。

より多くのお客様と出会える仕組みを作る事で、より多くの有益な情報を得る事が出来ます。

⑤ 同じくらいの強みを持つ者同士の方が出会いやすいという    事。

強みの無い資本金1000万円の中小企業は、いきなり資本金10億円の大企業とは付き合えません。

⑥ その強みは必要な人に、必要な時に提供出来ればその価値  はより大きな物となる。

対象顧客を絞込み、対象顧客の情報を多く持つ事で可能になります。

⑦ 地位や名誉やお金は、人との出会いによって与えられるとい  う事。

成功している中小企業は、強力な強みと、それを多くの対象顧客に伝える仕組を持っています。

【男の強みの変化】

 藁しべ → アブを結び付けた藁しべ → 蜜柑 → 反物 → 馬  → 屋敷

※お分かり頂いていると思いますが、これは取扱商品を変える、事業を急激に変更するという意味ではありません。あくまでも、事業価値を高める順序として比喩的に使用しています。

だから、いきなりサンマがマツタケに変化するのは無理ですが、徐々に変化する事は可能なのです。

また、最初は少しの工夫が必要(すでに持っている藁しべにアブを結び付ける等の、他の人のしない事をする。)ですが、後はトントン拍子に強みを大きくする事が出来ます。

例えば、すでに持っているサンマを、オリジナルの調味料を使って調理したり、有名料理人に調理してもらう等。

そして、それらの強みを本当に必要な人に、必要な時に届ける事が出来れば、その付加価値を最大限に出来ます。

それが出来れば、後は簡単にマツタケと交換出来る様に思いませんか??