先日、コンサルタントのお客様が、お金が掛かるから工場内の生理、整頓が出来ないとおっしゃるので、木製パレット(荷物を移動させる木製の台)を使用した道具棚の作り方を提案しました。

作り方は簡単。

まず、タダで工場内に転がっている木製パレットを丁寧に分解します。(注クギを曲げない様に)

出てきた材料の角材、板材、クギを利用して切ったり貼ったりするだけ。

使用する道具は、金づち、クギ抜き、ノコギリの3点のみ。

また、一つの道具棚を作るのに使用した時間は、わずか30分。

当然タダですよ。

そして、工場内の生理、整頓も半日で完了しました。

でも、大きな問題は翌日からの筋肉痛!!


ここからが、「わらしべ長者への道」の2歩目です。

【100円のサンマ状態の仕組】
       
市場が大きくても、強みが小さいと利益率は低くなり、ライバルが多いので価格競争に巻き込まれます。 
        
●売上100円-仕入50円=利益50円×販売数100匹=営業利益5000円                      

【3万円のマツタケ状態の仕組】

市場が小さくても、強みが大きいと利益率は高くなり、ライバルが少ないので価格競争に巻き込まれません。

●売上3万円-仕入1万円=利益2万円×販売数10本=営業利益20000円

本来の市場とは自社の強みが発揮でき、ライバルの少ない場所です。

この、差別化されていない商品やサービスを大量に販売する事業は、時間やお金を沢山持っている大企業がやる事業です。

資源の限られた中小企業には向いていません。

しかし、気付かぬうちに大企業と同じ事をして「100円のサンマ状態」に陥っているのです。

一流のテニスプレイヤーが、みんながやっているからとマラソンで戦いを始める様なものです。

それぞれの企業には、それぞれに合った戦う場所が有り、戦う場所を間違えると決して勝つ事は出来ません。

次回からは、どうすればサンマが自分に合ったマツタケに変化出来るかを説明していきます。