国債とは?2/3 | -

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この他にも

国債には幾つかの役割がある



そのひとつが

民間金融機関 ※ の経営安定化だ

※ 以下、分かりやすく民間銀行


では

なぜ民間銀行の経営安定化が

必要か


それは

政府が財政を支出するときに

必ず民間銀行を使用するから


民間銀行は政府と社会のつなぎ役で

政府が安心して財政支出するには

民間銀行の経営の安定が必要


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民間銀行の経営について語るには

民間銀行の資産と負債についての

理解が必要


民間銀行の主な資産は

日銀当座預金 ※ 


民間銀行の主な負債は

民間銀行預金


民間銀行が国債を購入するには

日銀当座預金(資産)を使う


民間銀行預金(負債)は使わない


※ ちなみに

主な資産である日銀当座預金は

その名からも分かるように

当座預金=決済用預金なので

原則として金利が付かない


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さて

民間銀行の経営の安定を語るには

民間銀行の収入(収益)の柱を

理解する必要がある


民間銀行の収入(収益)の柱は

次の二つ


①貸付金利

②取引手数料


①貸付金利が増えるためには

社会の需要(商取引)が大きくなる

すなわち景気が良くなる必要がある


②取引手数料が増えるには

銀行間の取引が増えなければならず

社会の需要(商取引)が大きくなる

すなわち景気が良くなる必要がある


要するに

①貸付金利②取引手数料ともに

景気が良くなる必要がある


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景気が良ければ

民間銀行の経営は盤石となるが

景気が悪くなると…


そもそも

社会の需要が小さくなることを

「景気が悪くなる」という


社会の需要(商取引)が小さくなると

儲かりづらくなるので


わざわざお金を借りてまで

商売をしようとは思わなくなる


むしろ借金の返済に傾く


そのため

①貸付金利は低くなっていく


また

社会の需要(商取引)が小さくなると

銀行間の取引が減ってくるので

②取引手数料が減ってくる


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収入(収益)が減るということは

民間銀行の資産(日銀当座預金)が減る


要するに

景気が悪くなると

民間銀行の経営が不安定になるので

政府は安心して財政支出できなくなる


そこで政府は

民間銀行の資産を増やすため

金利の付かない日銀当座預金に代わる

金利の付くものを使うことにした


それが国債である


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民間銀行の資産

日銀当座預金=ゼロ金利から

国債=金利が付く