1979年以降で過去最大=たったの4% | -

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2022年の貿易収支(貿易赤字)について速報が出ました。


>2022年の貿易赤字、19兆9713億円  1979年以降で過去最大


「1979年以降で過去最大」なんて、あたかも「日本経済の一大事!!“かのような”書き方」ですねぇ…www


さて、日本の経済規模を見る上での主な指標(目安)にGDP(国内総生産)があります。

GDP=消費+投資+政府支出+(輸出-輸入)

この式のうち、「(輸出-輸入)」が貿易収支(貿易黒字・赤字)です。


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日本のGDPは500数十兆円で、そのうち貿易赤字が20兆円弱なので、GDPの3〜4%の割合です。


要するに、「国の経済規模における貿易の割合は、せいぜい3〜4%」です。


もっと言えば、2022年は“たまたま”3〜4%でしたが、「普通の年なら」1%程度の割合(貿易収支±4〜5兆円程度)です。


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貿易のほかにも「インバウンドで経済の活性化」を思わせるようなニュースがありますよね?


しかし、このインバウンドも4〜5兆円規模なので、国内の経済規模(GDP)に比べると1%程度(未満?)“しか”ありません。


もちろん、インバウンドや貿易収支も関係する業種・業界にとっては大事ですけど…

「国内経済の活性化」という「起爆剤的な立ち位置」であれば、国全体の経済規模ではかるべきで、「これら(貿易収支やインバウンド)は、数%という“著しく小さな”割合のもの(影響力が小さい)」だと認識されるものなのです。


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タイトルで「日本経済の一大事」のような煽りを入れるなら、国の経済規模で“もっと大きな”割合のもの…例えば個人消費は60%(300兆円)…について、優先的に記事にしてもらいたいですね。


貿易収支やインバウンドよりも個人消費の方が、国内の経済規模に占める割合が大きいだけでなく、僕たちにとって遙かに直接的な影響があるので、社会的な意義としては大きいんですが…


ただ、これを記事にすると、「(消費税などを中心とした)各種減税や社会保険料の減額、再度の一律給付金が必要」となりかねないので、メディアで扱うのは難しいかもしれませんけどね。