今朝、NHK「100分de名著」の(夏休みの)子供向け版として放送したのを録画していたので見たのね。
その中で「経済」について分かりやすい本を紹介していたんだけど、たいていの場合、間違ってるので、今回も「どうせ間違っているんだろうな」と思っていたのよ。
ところが…
ものの見事に「正しい経済(貨幣)」を伝えていたので、ちょっとビックリしたんだわ!
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紹介されたのは「父が娘に語る経済の話」という本で、著者はギリシャの経済学者 ヤニス・バルファキス氏。
まず彼は、「お金は物々交換ではなく、債務(借金)により生まれる」という「お金の始まり」について伝えています。
次いで、銀行の「信用創造(money creation)」についても、万年筆マネーの例を挙げています。
添付画像にある「父から娘への質問とその答え」の文章は以下に。
↓
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①
ここで質問。
銀行はミリアムに貸す50万ポンドを
どこで見つけてくるのだろう?
②
早合点しないでほしい。
「預金者が預けたおカネ」は不正解。
正解は「どこからともなく。
魔法のようにパッと出す」。
③
ではどうやって?
簡単だ。
銀行の人が5という数字の後に
ゼロを5つつけて、
ミリアムの口座残高を電子的に増やすだけ。
④
そんなふうに、どこからともなく
50万ポンドがパッと目の前に現れるのだ。
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ゲストの本田望結ちゃんは驚いていたのですが、それも仕方ないですよね。
ふだん、お金の大きな流れなんて意識しないわけですから。
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このように、「そもそも、お金は債務から生まれたもの」「社会で生まれるお金は 誰かの借金」ということが分かれば…
この上に「管理通貨制度(政府がお金を管理する制度」という仕組みを乗せると
政府がお金を作る=政府の債務が増える…のは当たり前のことだから
「政府の作るお金と社会のモノやサービスとのバランスが取れさえすれば何の問題もない」ということが分かるんだよね。
ひいては「国債=国の借金が増えると〜」なんてことは言わなくなるよね。
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ともあれ、こうして正しい貨幣観を基本のところから伝えるのは、とても良いことだよね。