『国債は政府が日銀の負債を受けるもの』
からの続き
政府が
わざわざ「国の借金」と言われるような
紛らわしい形をとったのには訳があります。
それを知るためには
管理通貨制度を理解する必要があります。
-----------------
【管理通貨制度】
❶政府が社会の経済の状態を見て
必要に応じてお金を作り
それを社会に出す
❷社会で会社や個人がお金を使って
経済を回し、経済成長させる
❸政府は社会の経済の状態を見て
必要に応じて社会からお金を引き揚げる
-----------------
❶を見ると
「社会の経済の状態」「必要に応じて」
とありますね?
これは
社会にお金が沢山動いている時
すなわち好景気の時は
あまりお金を作らなくて良い
逆に
社会にお金があまり動いていない時
すなわち不景気の時は
沢山お金を作らなくてはいけない
ということです。
-----------------
では
他に好景気と不景気の違いはどうでしょう。
実は
これを知ると
国債という形をとった理由が分かります。
そして、それを知るためには
日銀当座預金を理解する必要があります。
-----------------
【日銀当座預金】
大きな特徴3つ
❶日銀当座預金を利用できるのは
日銀・政府・民間銀行の三者
※ 一部例外あり
❷政府がお金を動かす時に使うところ
❸ここのお金は全て日銀が発行している
-----------------
政府が社会にお金を出す時の順番は
❶政府預金→民間銀行の日銀当座預金口座
❷民間銀行の日銀当座預金口座→
民間:会社や個人の民間銀行口座
要するに
民間銀行を経由して
政府のお金が社会に出ているのです。
この時、民間銀行では
日銀当座預金(民間銀行口座)と
民間銀行預金(会社や個人の口座)で
バランスが取られています。
例えば
10億円分の公共事業を建設会社が受けたら
政府預金/10億円
↓
日銀当座預金(民間銀行の口座)/10億円
↓
民間銀行預金(建設会社の口座)/10億円
↓
公共事業の労働/10億円
となります。
もちろん
建設会社がお金を下ろしたり使えば
民間銀行にある建設かいの預金額は減り
同時に
日銀当座預金にある民間銀行の預金額も
減ります。
こうして
民間銀行でバランスされます。
-----------------
ところが…
バランスされているはずなのに
本当はバランスされていないのです。
それはなぜか?
続きはウェブで
ではなく
④へ続く