法律というのは、公布されたときから
その力が生まれるんですよね。
たとえば
心を痛めるような事件があっても
それを罰する法律がなければ
それは犯罪ではない。
あるいは
どんなに悲惨な事故で
しかもそれが非常に重い過失であっても
また
その量刑がいくらアンバランスだとしても
あくまでも、“その時の” 法律で裁かれます。
過去を遡って、それを参考にして
新たに法律を作って(公布して)も
それは公布後に適用されるものであって
どうあがいても過去の事件・事故に対して
適用されません。
それを見ると忸怩たる思いになります。
感情的にもなります。
しかしそれでも、それが法治国家なので
後から作った法律で過去の事件を裁くような
後出しジャンケンは決して認められません。
法律というものを考えると
人が作るものだから完璧じゃないし
そもそも完璧になんてならないものだけど
それでもなお作り続けていくもんなんだと
それもボクたち一人ひとりの思いや行動で
と思っちゃうんですよね…