麻生大臣の
「10万円の特別定額給付金は貯蓄に
まわったので効果は限定的だった」
との発言について
まず、「そもそも」の大前提として…
定額給付金のほとんどが
ひとまず銀行口座に入金してましたよね?
だから
「民間の預金残高が増えるのは当然」で
しかもそれは「一時的なもの」でしょ?
でもホントは、そういうことじゃないんです。
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次の調査結果をご覧ください。
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○特別定額給付金の使い道について
ニッセイ基礎研究所の調査結果
(2020年7月)
調査対象:
全国に住む20~60歳の男女2062名
1位:生活費の補填(53.7%)
2位:貯蓄(26.1%)
3位:国内旅行(10.1%)
4位:家電製品やAV機器の購入・買い替え
(9.7%)
4位:マスクや抗菌グッズなどの衛生用品
の購入・買い替え(9.7%)
6位:外食(9.0%)
…
このように一度銀行口座に入ったお金は
そのほとんどがなんらかの消費に
まわっているんです。
消費に使われた先もまた
民間の預金残高になるんです…
たとえば
ボクが電気屋さんで買い物をすると
ボクの口座にあった10万円は
電気屋さんの口座に移ります。
要するに、
国債を発行して国民に給付すれば
国民全体のお金(預金残高)は増え
その後、国民が消費しても
社会の中でお金が動くだけなので
国民全体のお金の量は変わりません。
このように
預金口座にお金があったからといって
そこから先の動きは分かりません。
それなのに麻生大臣は経済効果に否定的でしたが、ちょっとスジが悪かったですね…
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ちなみに
民間の預金残高が減るのは…
①民間が借金を返す
②増税する などです。
民間の預金残高=社会にあるお金の量なので
そこから取れば、減るのは当然ですよね…
あと…
「国債をたくさん発行したら
子や孫の世代に借金を残す」って
言ってたけど
ホントは
「借金じゃなくて預金残高を残す」のが
正しいんじゃないんですかね?