最近、テレビやネットでよく聞くこんな言葉――
「物価が高い今、政府がお金を使うと、ますます物価が上がるんじゃないか?」
この意見を聞くと、確かに一瞬「なるほど」と思ってしまうかもしれません。
でも
私はそう単純には考えていません。
実は
今の日本の物価上昇は「需要が強すぎるから起きている」“わけではなく”
原因や部門を正しく見分ければ、積極財政は物価高と“矛盾しない”のです。
この記事では、私の考えを整理しながら
「積極財政って本当に物価を押し上げるのか?」
という“誤解”を分かりやすく解説します。
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今の物価高の正体は、需要ではない
まず押さえておきたいのは…
現在の日本の物価上昇のほとんどは、食料やエネルギーなど一部の品目のコスト上昇が主因だということです。
これは経済学で言うところの「コストプッシュ型インフレ」です。
言い換えれば
・原材料や輸入品の価格が上がった
・エネルギー価格が高騰した
ことが物価全体を押し上げているのです。
つまり
消費者が使いすぎて物価が上がったわけではありません。
だから
需要抑制や財政縮小で「物価を下げよう」と考えるのは、少し方向が違うと私は思います。
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物価は部門ごとに違う動きをしている
物価を一つにまとめて「上がっている」と言うと誤解が生まれやすいです。
実際には
・食料・エネルギー → 上昇中
・サービスや教育・医療 → ほぼ横ばい
・投資関連や一部の耐久財 → 下落気味
と、部門ごとに動き方が違います。
私はここが重要だと思います。
「物価が上がっている=すべてのものが高くなる」と考えるから、積極財政に反対する意見が出てくるのです。
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積極財政は“打つ場所”で意味が変わる
私の考えでは、「積極財政はどの分野にお金を使うか」が肝心です。
・高騰している分野(食料・エネルギー)には、補助金や負担軽減策を打つ
・低インフレ・デフレ気味の分野には、公共投資や教育・研究開発支援などで需要を作る
こう分けることで、物価上昇を抑えつつ経済を支えることができます。
つまり
「積極財政=物価を押し上げる」ではなく、「正しく使えば矛盾はない」のです。
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「積極財政=物価上昇」という批判は前提が違う
よくある批判は、需要が強すぎる状況を前提にしています。
しかし
現実の日本は、
・賃金はあまり上がっていない
・サービスや教育の物価は横ばい
・消費も力強さを欠いている
という状況です。
だから
「お金を使ったら物価が上がる」という考えは、今の日本には当てはまらないと思うのです。
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積極財政はむしろ物価安定に役立つこともある
私の意見では…
積極財政は
1. 高騰している分野の負担を軽くする
2. 低成長の分野に需要を作る
という使い分けで、物価の安定と経済の底上げを両立できる可能性があります。
要は
単に「お金を使うかどうか」ではなく
「どこにどう使うか」が重要だと思います。
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まとめ:
物価高の今でも積極財政は矛盾しない
結論として、私はこう考えています。
・今の物価高は需要ではなく供給側の要因が中心
・物価は部門ごとに動き方が違う
・高騰分野には負担軽減、低成長分野には積極財政で支援
だから
「積極財政=物価高」という単純な見方は誤解
つまり
物価高の状況でも、積極財政は使い方次第で矛盾せず、経済を支える手段になるのです。
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