鳥雲に茶碗ひとつを叩き割り
一国を見捨てて眩む鳥曇り
ルフランや鳥が雲へと入るときも
鳥雲に入るかなはやく風呂沸かせ
翼もつその身のかるさ鳥雲に 【笑い仮面】
《鳥雲に入る》、この季語、ちょっと誤解しやすいんで、ちびっと語ってみることにしよう。勢いがよさそうで、燕や鳶なんかがきりもみをしながら急降下して、あわやというところでUの字を描き雲のなかへつっこんでいっているような雰囲気だけど、それはまちがいというか勘違い。上の画をみてわかるとおり、これは《渡り鳥》が北をさして飛んでゆき雲のなかにまぎれこんでゆく情景をさした季語。雁や鶴のほかにもおおぜい渡り鳥はいるんだね。威勢のいい句もあって、ちょこちょこ勘違いされてしまっているようだ。その責めは現代の俳人がその作品によって負うべきだろう。
われにもあらずウンチクなんぞを垂れてしまった。直感派=インスタント俳句を旨とするぼくとしてはおもしろくはない。けれど、「スーパーはどっちですか?」と尋ねられてあっちにあるのにこっちのほうに行ってしまったら、大変じゃないか?という理由で、ありったけの情報をPCのなかからひろいあつめてゴタクをならべてみたしだい。
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それにしても、喩えが、殺人的にへただなあ(笑)
画像:浩洋子の四季




