久留米市下馬場古墳の顔料について | 蕨手のブログ

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38199242.JPG 読者の橋健様から「別館」の画像掲示板に下馬場古墳の画像を提供頂きました。先週訪問されたそうですが、梅雨の高い湿度のおかげで非常に文様が鮮明に捉えられています。
 この同心円文の写真は少々画像処理がなされていますが、下馬場古墳の顔料の塗り分けが判別出来る良い写真であるので解説を加えたいと思います。画像をクリックして拡大してみて下さい。顔料を分けて記入しています。

 この古墳は従来 赤 と 青 の2色が使われていると言われていましたが、最近の調査の結果、青 と言われていた色は 青 ではなく 灰色 であることが判明しました。 鮮明な 赤 と隣り合った 灰色 は青く錯覚して見えるのが原因のようです(もっとも、古代人がそう錯覚することを最初から解った上で、青として配色した可能性も高いですが・・・)。

 さらに、赤と灰色の間のスペースにも赤と同じベンガラを成分とする 茶色 と言うべき顔料が塗られていることも判明しましたが、この写真はそれが良く把握出来ます。

下馬場同心円2画像処理をしていない別の同心円文や三角文の画像も付けました。一度慣れれば補正無しでも色分けが判別出来るでしょう。先程と同様、画像の中に色分け指定しましたので、色の無い小石材の表面等と比較して良く観察してみて下さい。

 なお、これらの顔料分析は文化財研究所、朽津先生によってなされたものです。

 秋の一般公開時は一年で最も乾燥する時期ですので残念ながら観察には辛い時期となります。公開日が定められていない装飾古墳はこの梅雨の時期に訪問するのが賢い選択かも知れません。