<田んぼの散歩道>
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<教会長先生、御理解>
下図 享保11年(1726)に出版された「婦人寿草」の挿絵より。
何度も申し上げたことですが、お産についての教祖さまの御理解は、天地金乃神さまが真の神様であることの数ある証明の一つであるということです。
河本虎太郎さんの奥さんは、お産で生き死にの苦しみをしてあったとありますが、当時のお産について知ると、皆が皆そうであったろうと思うのです。
第一に、妊娠していると分かると、極端な食事制限を強いられます。
妊産婦が食べられるのは、粥に味噌、漬物、梅干し、鰹節・スルメの煮出し汁ぐらいで、他の魚介類、肉類、野菜類、果物類は全て禁じられていたのでした。
それで家族に隠れて食べるお嫁さんがいたりして、それが家族に発見されて家内が不和になるなど、人を苦しめるばかりの習慣だったのです。
さらには、出産時には、下図のように、座った姿勢のまま、積んだ布団などに寄りかかったまま、天井から つるした紐や帯にすがって産まねばなりませんでした。その無理な姿勢のため、赤ちゃんには あざが出来るのが普通だったと当時のことを知る産婆さんは証言してあります。
<「婦人寿草」の挿絵>
また、出産後も、産人は座った姿勢で7日間続けねば、血の道という婦人特有の病気になると信じられていました。
さらに ひどいことに、その間、眠ることを許されず、眠ると側にいる者が産人を起こせ、とされていました。
そして、起こされてハッとするのが、体が元に戻る妙法であるとされていました。
もちろん、初乳は毒であるとされ、捨てねばならず、赤ちゃんには五香と言う漢方のお香をせんじた薬を吞ませるようにとあります。
それら一切が否定されたのは、明治22年に出版された、明治政府嘱託の医学者が習ったドイツ医学界に基づく処方なのでした。
それは、教祖さまが幕末に神様から教えられたのと同じものでした。
そして、教祖はこう仰せられます。
「今は金光大神一人教えておるが、今後は、医師が、足を伸べて横に寝ることを言うようになるぞ。これも神様のお伝えであるから違いはすまい。(理解 Ⅰ 山本定次郎の伝え・22)」 と。
世に「安産祈願」受け付ける神社仏閣は多いものですが、教祖さまが神様から教えられた安産の手だてを教えられた所は他にはないことも知っておくべきでしょう。
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『おかげは和賀心にあり』。
只今、修行中、和楽美・拝。