どうも、わらびです。

今回は橋のミニネタ、鹿児島市内の田上川(新川)に残る廃橋の痕跡を探索していきます。

 

見辛いですが地図赤線の橋が今回探索した橋です。

場所は田上川(新川)の下流-中流、県道24号線と武岡方面への道路が分岐するあたりになります。

 

田上川に架かっている現在の堀之内橋。

車道規格ではあるものの、地元住民の生活用程度の貧相な橋(※誉め言葉)。

そんな橋より下流側に目を向けると、

 

何かあります。周囲と比べて比較的古そうな石積みの護岸と、その中央に佇む階段上の構造物。

橋梁に少しでも詳しい人なら形状で分かると思いますが、これは旧・堀之内橋の橋台です。

 

階段状になっている場所は、元々橋桁(桁橋において普段私たちが渡っている橋の板の部分)があった痕跡。

幅員は人道用程度しかありません。

また、いつ頃架橋されそして廃止されたのかは定かではありませんが、戦後すぐの時点では現役でありその後20世紀半ばでは既に廃止され現在の堀之内橋(と同じ場所に架かっていた旧橋)に存在を譲ったようです。

橋台付近の石積み護岸も同世代のものと思われます。

 

そのまま対岸を見るとなんということでしょう、対岸にも橋台が残っています。

 

なお右岸側の橋台の手前はゴミステーションになっていました。

対岸の橋台を他所にカラス避けを撮影する男。

 

現在の堀之内橋を渡り左岸へ。

堀之内、というのはこのあたりの小字です。

 

左岸側は通行量の多い県道24号線となっており、あまり橋台に近付けず。

 

奥に見えているのは後年に架けられた堀之内人道橋です。

人道橋という点ではこの旧橋のもう一つの現橋と言えるかもしれません。

 

左岸側の橋台は水位計か何かに転用されているようです。

 

旧橋の正面に道はなく、現役の頃から橋の袂と少しズレたところに山手への道があった様子。

 

今回はここまでとします。