どうも、蕨です。

明日よりまた出張に行ってまいります。それはさておき隧道ネタです。

 

今回探索したのは姶良市の山に入ったところ。隣の鹿児島市と比べて姶良市は既に廃止されたものも含め隧道が多いです。

ポツンと一軒家という番組内でも姶良市の素掘りの隧道が映りました。

その中でもとりわけ恐らく知名度が全く無いであろう現存の隧道を取り上げます。

現在は地図にも載っていません。

 

地図赤線が今回探索した隧道とその前後の旧道。

場所は県道463号と木津志地域を結ぶ市道脇です。

 

現道から探索を開始。

実はつい最近まで、個人的にこの隧道は既に消滅したとばかり考えていました。

1900年前後の旧版地図に隧道の記載があったのですが、1960年代には既に記載が消失。その為道路改良で無くなったと思っていたのですが、前日再度精査し航空写真を確認したところ別に旧道があるとの結論に至り急遽探索となりました。

 

先ほどの写真の撮影地点からはこのような小径が分岐しています。

こちらが地図緑線の道。旧道と現道を結んでいます。

 

坂を登り切った先で道は隧道のある旧道に合流。

 

左側の旧道。

この先で道は二手に分かれますが旧道は直進。

 

ほぼ廃道と化す旧道。この先は現道の法面に寸断され階段が取り付けられています。

今回こちら側の旧道はスルー。

 

旧道から分岐する謎の道。こちらの方が何かしらの交通量はありそうです。

何処へ繋がっているのかは謎。

 

連絡路との合流地点まで戻り、隧道側の旧道を進んでいきます。

 

進むとすぐに隧道が見えてきます。

正直現存しているかどうかが分からない状態だったので視界に映った時は思わずガッツポーズをしました。

 

隧道は縦長の形をした素掘りのモノになっています。

竣工日は不明ですが明治後期には既にありました。

 

隧道はかなり縦長になっています。

後から掘り下げが行われたようにも見えます。。。

 

木の柵?

それとも支保工の残骸?(にしては朽ち度合いが轢くような…)

 

掘り下げが行われたような痕跡。

明らかにこの高さと上の高さで見た目が異なります。

 

隧道の天井。

姶良ではよく見る素掘りの隧道です。

 

反対側の坑口。

 

坑口の上の方は崩れた痕跡があります。

 

隧道の先の旧道。

 

旧道沿いには民家があります。

どうやらこの辺の家の方が利用しているようで旧道が廃道化せず綺麗な訳ですね。

 

旧道脇にあった田んぼと火山起因に見える岩石。

このあたりは米丸マールや住吉池といった過去の火山の痕跡が強く残る火山活動地帯でもあります。

 

この先で旧道は現道と合流するのですが、特に面白いモノも無いので割愛。

今回の探索はここまでとします。