三年ぐらい休みが欲しい男、蕨です。
今回はJR鹿児島本線(鹿児島区間)の東市来駅を取り上げます。
市来とついていますがいちき串木野市ではなく隣の日置市にあります。
地図はありません。
東市来駅は1913年に当時の川内線の終点として設置された駅です。
川内線(現在の鹿児島本線-鹿児島区間)が初めて開業した区間が鹿児島駅-東市来駅であり、その後延伸等あって現在の鹿児島(中央)駅-川内駅の形となりました。
※鹿児島本線は本来福岡まで一続きでしたが、新幹線開業に伴う川内駅-八代駅間の肥薩おれんじ鉄道移管により鹿児島区間(鹿児島駅-川内駅)と福岡区間に分かれています。現在の鹿児島区間が川内線です。
駅前には駐輪場や駐車場が併設されています。
またバリアフリー化にも積極的に取り組んでおり、駅前に屋根付きのスロープが設置されています。
駅舎脇には墓石のように並ぶ物体が。
恐らくコンクリート製の枕木だとは思いますが、なぜぶっ刺さっているのかは不明。
駅舎。何度か改築やリニューアルをされ現在の姿になっています。
元々は有人駅で、現在無人化はされているものの東市来支所に簡易委託中。
駅舎内。
ICカード機と自動券売機があります。
いかにも地元駅といった感じで趣がありました。
駅構内その二。
JR九州の地元駅にしては全体的に綺麗に保たれています。
駅舎を出るとすぐ駅看板がありました。
駅シンボルは美山焼。駅近くの県道のバイパスを登るとすぐ美山焼の里があります。
僕もエナドリ飲むのに使ってますがなかなかに良い物ですヨ。
駅舎前には写真のような空間があります。
現在東市来駅には保線設備用の留置側線がありますが、元々はこの付近まで伸びていたものだと思われます。
ちなみに構造上島式ホームのため駅舎側にはホームがありません。
謎の構造物。
後述しますがこちらは駅内工事中の仮踏切か跨線橋の跡だと思います。
真新しい通路を進むと写真のような構内踏切に着きます。
東市来駅はつい最近まで跨線橋で連絡していたのですが、駅前同様にバリアフリー化によってスロープと構内踏切になりました。
バリアフリー化でかえって危険な構造物になるのはちょっと理解し難い部分はありますが…まぁ今は急行も特急もいませんしね。
JR九州、不動産と新幹線で稼ぐことばかり必死で在来路線はさっさと捨てたいみたいですし。
踏切から見た駅舎側。
スロープは建屋で覆われています。
踏切から見た川内方面。
右側の敷地が側線跡のように見えなくもないです。
スロープ内は綺麗。
スロープを出るとすぐホームです。
島式ホーム。
駅正面の傾斜には防空壕がいくつかありました。
例に漏れず埋められています。
名所案内。
(旧)苗代川、というのは美山の昔の大字です。
東市来駅の駅看その二。
特筆することのない内容。後ろに写っているのは現在の鹿児島本線-鹿児島区間では主流のCTです。
ホームの長さがかつての繁栄を偲ばせます。
半分近くは現在使用されていません。
昭和15年と記された木製電柱。
今回はここまでとします。