インフルエンザに感染した男、蕨です。
今回は枕崎の東側、白沢地区に存在する桁橋と石橋について取り上げますヨ。
地図赤字が今回探索したものです。天神橋は桁橋、神河橋は現存する石造りアーチ石橋になります。
ちなみに探索時期は2023年の初春。地図にも表記のある勾玉浜と同じ日に探索したものです。
勾玉浜の時も使ったJR指宿枕崎線 白沢駅の写真。
2023年現在指宿枕崎線の指宿-枕崎間区間は存廃の協議対象となっています。頑張ってほしいですネ(正直厳しいと思いますが…)
白沢地区内には主に二つの入り江のような地形があり、そのうち一つを境に白沢西町と白沢東町に分かれています。
今回探索する天神橋と神河橋もその入り江にありますヨ。
入り江部分の一角。写真には写っていませんがこの隣には枕崎漁港の白沢津がありました。
以降はこの入り江の事を白沢津と呼ぶことにします。
白沢津沿いに奥の方へと進むと若干古そうな堰がありました。
満潮時のみ奥部に海水が流れ込むようですが、何のためにあるのかはちょっと分かりません(漁港のコトナニモワカラナイ)。
あと写真の奥にさりげなく神河橋のアーチが写ってますがスルーしてください。
堰よりすぐ先に架かっている新しそうな桁橋。
こちらは昭和61年竣工の天神橋になります。
それ以前にもこの場所には橋が架けられていたようで、旧橋は隣の神河橋同様の石造アーチ橋であった可能性があります。
また、この橋の近くには名前の由来となったであろう白沢天神という小さなお社がありました。
昭和61年の銘板。
天神橋の銘板。川の名前の銘板は見つかりませんでした。
右に気になる小径があるので入ってみます。
行き止まりまでいくと写真のような場所に出て、そこには小さな堰がありました。
令和3年の県単治山施設修繕事業が行われた場所らしく、堰手前の流路下部には確かに真新しい場所があります。
道から戻り天神橋へ。天神橋上から白沢津の全景です。
なんか、こう、いいですよね(語彙力)。
そして反対側には枕崎市では貴重な水源地の一つ、白沢水源地があります。
「神の河」と呼ばれる湧水を利用しており、同名の焼酎の水源にもなっているようです。
ただ海に近いことから干潮の影響を受けたり、硝酸態窒素の濃度値の上昇(設備設置により対策済み)、クリプトスポリジウム等による汚染の恐れが比較的高いなどかなり不憫な水源でもあります。
※枕崎市水道課がしっかりと管理・監視している為あまり不安に思う必要はないと思います(万が一の時の為に知っておくことだけは必要だと思いますが)
水源地の近くより白沢津に降りられる場所があったので降りてみました。
天神橋の下部。橋台と橋桁はどちらもコンクリートに見えます。
付近には写真のような暗渠もありました。
折角なのでこのまま隣の神河橋まで行ってみます。
とはいえ橋下付近は水なのでいけるところまで。
やはり満潮時は水没するようで地面は半ば泥でした。
神河橋。昭和27年に架橋された比較的新しい石造り単アーチ橋です。
道路が拡幅され一部コンクリートの橋台に侵食されていますが、アーチの構造自体は現存しています。
神河橋上。元は硬い岩同士を橋台としていたように見えます。
そして橋名の由来はやはりすぐそこの「神の河」の湧き水だと思いました。
神河橋が架けられているのは極々小さな川(というよりは水路に近い)ものです。
この小川は旧・枕崎飛行場付近まで続いています。
今回はここまでとします。