ついにさつま町へ進出(侵略)した男、蕨です。

今回は航空写真でたまたま気になった太陽光発電所、もとい旧・宮之城中学校跡を訪問しました。

宮之城中学校は近年他校と統合され実質的な新学校として川内川沿いに移転しています。そのため今回旧・宮之城中学校は廃校という扱いをしています。

 

地図の赤い部分が今回探索した旧・宮之城中学校(現・さんSUN さつま)になります。

廃線となった国鉄宮之城線(地図緑線)の脇の高台がソレです。

旧・宮之城中学校には西側の入り口と東側の入り口があり、今回は宮之城線側(西側)から探索を開始します。

 

学校跡の西側にアクセスするには国道267号線から豊川沿いの道に入ります。

国道開通以前の旧道と旧橋(大道寺橋)がありました。同名の橋は国道にも架かっています。

 

ゴツゴツした柱状の岩が露出しています。

ちなみに普通に大雨の一歩手前ぐらいの天候に探索している為怖いです。

 

途中道が分岐します。右の登り坂が旧・宮之城中学校跡地(以下、廃校)、左の下り坂は国鉄宮之城線跡を転用した道路へ至ります。

 

坂を登りきると何やら厳かな有刺鉄線/鉄柵が。

この場所がかつての西口(仮名)のはずですが…。

 

ひと際威厳を放つ鉄扉。

「さつま宮之城屋地太陽光発電所」というネームプレートが付いていました。

そう、廃校はその敷地の全てを太陽光発電所、通称:さんSUN さつまに転用されています。

山を0から切り開くよりかは随分と良心的な太陽光発電所です。コウイウノデイインダヨ(なお校舎が残っておらず落胆したのは秘密です。勿論事前に航空写真で分かってましたけど多少の希望が…)

 

ちなみに西口より先にも坂道が続いており、こちらには写真のような門がありました。

が、恐らく廃校のものではなくこの先にある民家のものでしょう。

 

西側には特に痕跡が無かったため、国道に戻り東側へアクセスしてみる事にします。

 

国道267号線から写真の桁橋の道へ入ります。

ちなみにこの桁橋の架かっている水路、ここよりちょっと下流側がThe 水路でラブリー(蕨比)でした。

 

少しだけ荒れたコンクリート舗装の坂道となっていました。

しかし先ほどの道と比べてしっかりとした造りとなっているので、こちら側が主な入り口(正門)だったものと思われます。

 

途中防空壕を埋めた跡の様な空洞が道脇にありましたが、詳細不明。自然地形でしょうか。

 

坂の終わりが見えてくるころ、法面が綺麗に削られた岩の姿を見せ始めました。

あと側溝がどことなく学校っぽいようなただの側溝のような。

 

坂を登りきると、そこには門が残っていました。その向こうは西側同様太陽光発電所の有刺鉄線/鉄柵です。

太陽光発電所に転用という事で目に見える遺構を期待していなかっただけに、嬉しい発見です。

 

今回のハイライト。

学校の門にある看板と言ったらコレ。

関係者以外の校内への無断立入りを禁止します 御用の方は事務所までお申し出ください」という看板が残っていました。

すみません、事務所はどちらにありますか?…もう無い?さいですか。

 

恐らく「さつま町(宮之城町?)立宮之城中学校」という学校名のプレートがハマっていたであろう門。

今の宮之城中学校に転用されていたりするんでしょうか?だとしたら胸熱ですヨネ。

 

柵の向こうには佐志中学校、紫陽中学校、鶴宮中学校と以前統合した際の記念物が残されていました。

この記念物のすぐ後ろに、以前は校舎があったようです。

今では無機質な太陽光パネルが所狭しと並ぶすっかり寂しい場所です。誰かの思い出の場所がこのような形で変わってしまうのは、いつ何時も寂しさを感じます。

 

門跡の脇には卒業記念の記念樹等の記念碑が移設されたのか大量に残っていました。

一つ一つ確認したいところではありますが、今回は何分天候が優れないためスルー。

 

卒業記念物ゾーンの脇には恐らく管理用のものと思われる駐車スペースがあります。

遠隔監視カメラで24H警戒中とのこと。変質者と思われないかビクビクしながら写真を撮っていました。

(ブラフの可能性もアリマスケド。流石に新しいのでそんなことは無いでしょう…)

ちなみにこの写真の奥側の方がより昔の校舎の場所だったようです。こちらも詳細は不明。

 

ここで道も終わりかと思いきや、続いていました。

ここから先は後に拡張された学校敷と思われます。

 

細い道の先にはオマケ程度(文字通り)の展望台と、太陽光発電の各種説明看板が並んでいました。

こういったものを併設するのは取り組みとしては良いと思います。あっても無くてもいいけどあったらあったらでいいもの。

 

さんSUN さつまの看板。

公募で決まった名前らしいですが、燦燦という表現を落とし込むのが素晴らしい感性だと思います。

都会的かと言われるとアレですが、鹿児島はこれぐらいが絶妙にマッチしてます。

 

最後に、展望台から廃校を一望できました。

かつてここに学校があったことを想像し難いほど、太陽光発電所の空間に変貌しています。

 

今回の探索はここまでとします。