oranges〇arさんの曲は濫觴生〇が好きな男、蕨です。あの人のピアノ良いっすよね。
という訳で今回は表題のとおりJR指宿枕崎線の谷山駅-宇宿駅間にあるとある踏切を取り上げますよ。
今回地図はありません。
旧旧谷山街道、通称山手線とJR指宿枕崎線が交差していたあたりにその踏切はあります。
谷山病院のちょっと先といえば分かるでしょうか(地元民にしか伝わらない)
写真の中央からちょっと右の方へ曲がっているのが旧旧谷山街道です。晩年には旧・伊作街道になっていました。
ちなみに旧谷山街道は国道225号線から海側へズレた場所にありました。谷山は交通の要所故様々な場所に道があります。
JR指宿枕崎線の軌道。指宿枕崎線は全線単線非電化の路線となっており、架線や電化設備の類はありません。
そしてこの付近はやたらと線路を挟んで高低差があります。
探索直前に列車が来ました。宇宿駅に近い場所のせいか随分と長く踏切が閉じます。
踏切部分。軌道部が木材となっています。
そして見れば分かると思いますが人道用の踏切です。
踏切設備。市境踏切という名称が書かれています。
鹿児島の歴史にちょっぴり詳しい人なら察しているかもしれませんが、この踏切は名称はかつて谷山市が存在した名残の一つとなっています。
谷山市は北は笹貫、南は平川までを占めていた市であり、谷山城や地頭などの数多くの歴史の他豊富で美味な湧水と権現ヶ尾や烏帽子岳等の林業を主とした自然にも大変恵まれている市でした。オマケに錫山では大規模な錫鉱業も行われ、火ノ河原では鉄事業も栄えました。
また人口も凄まじく、日本全体から見て端っことは思えないマンモス地区でした。谷山小学校には今も地方の市立小学校とは思えない多さの教室があります。
そんな最中、1967年に旧・鹿児島市と谷山市が全面的に合併することに。
まぁ距離も近く埋め立てや錦江湾海岸の整備によって紫原以南の海岸沿いに平地が増えたこともあり、起こるべくして起こった合併だったと思います。
長くなりましたが、そんな旧・鹿児島市と谷山市の市境がちょうどこの踏切の場所にありました。
正確にはちょっと違うのですが、宅地化に伴い市境となっていた尾根が削られてしまったので詳細な地点は不明です。
反対側から見た踏切全景。
田舎の第四種踏切の香りがプンプンしますが、それもそのはず。つい最近までは遮断機も警報灯もない第四種踏切でした。
いつの間に整備されたんでしょ。あと意外にも利用者は多いです。
宇宿駅側。
先日一つ隣の踏切付近の住宅で運転代行の男性がお客さんとして乗せていた男性を轢いてしまう死亡事故がありました。
あと余談ながら、指宿枕崎線の宇宿-南鹿児島の区間でやたらと崖を削ったところが多いのは現在の鹿児島市電の軌道敷買収に失敗したかららしいです。関係ないですね、ハイ…。
谷山駅側。wikiペディアには「宇宿-谷山間は複線用の用地がある」という旨の記載がありますが果たしてどうでしょう?
確かに笹貫陸橋付近は用地がありますが、この付近は全くそのような事実は無いように思えます。
両側は市道敷ですしネ。
wikiペディアは根拠のない自己研究を書く場所ではありません。妄想を書き記すのは蕨みたいにアメブロにしましょう(おい
線路脇の水路には金属製の蓋が。
野生の三等基準点もありました。
三等基準点が何かって…?三等基準点は三等基準点です。
オマケとして。
自動車はこの一つ手前の踏切である谷山病院前踏切を利用しています。
国道の抜け道として利用する人も一定数います。
今回はここまでとします。