最近は街や美術館にインクを塗るイカのゲームをしています。蕨です。
今回は広木周辺を大探索してまいりました。
最初は星ヶ峯から鹿児島に向かう大動脈、大牧トンネルを取り上げます。皆トンネルが大好きなはずです。恐らく。
今回の地図はいつも以上にゴチャゴチャしてます。
赤線の旧道部分と緑線の大牧トンネル部分をこの回では取り上げますよ。
ちなみに至って普通のトンネルです。
地図の赤線と水色線(広木旧道)の分岐地点から探索を開始します。
広木旧道の方は以前取り上げているのでそちらをご覧頂ければと思います。
ここは昔の大牧トンネル、というよりは大牧隧道時代の道路の入り口になります。
大牧トンネルは大牧隧道が大規模な拡幅工事を受け生まれ変わったものなんですネ。
旧道はそこそこの傾斜の坂です。
少なくとも現代的な道路の傾斜とは言い難いものがあります。
途中から路肩の法面が素の土壁となりました。
このカーブの向こうで現道(新道)に合流します。
終盤はより傾斜がきつめになりました。新道が整備されるのも頷けます。
出たわね。
という事で、大牧トンネルです。
二車線+両サイドに歩道(狭い)という、しっかりとした規格。
坑口脇には照明の管理設備があります。
銘板。
昭和61年竣工となっていますが、こちらは大牧隧道から大牧トンネルへ生まれ変わった年になります。
つまり初代大牧隧道の開通はこれより前な訳ですが、そちらの開通年等は情報がありません。
星ヶ峯団地の造成開始は1973年ですが、それ以前から開通していたようです。
洞内で見つけたラクガキ(?)のようなもの。
「こげんとこまで 信号待ちっち、 わっぜかなぁ」
通りすがりの生粋の鹿児島人が書き残していったようです。ちなみにここは時期や時間に寄りますが信号待ちでかなり詰まります。
田上側の坑口。
扁額はなんとも微妙です。無個性。
ちなみに拡幅される以前は鬱蒼とした林の中の狭い隧道だったようです。旧隧道を探しましたが存在しない可能性が高いと思います。
あくまで拡幅工事なので旧隧道はこのトンネルの一部になっているんでしょうねー。
坑口から少し先には意味深な側道が。
坑口の上まで来れます。
意外と高いので普通に怖いですよ。フェンスは錆で信用できませんし。
トンネルの坑門の上。
歩くと心なしか足元が響く感覚がします。
坑門の上から田上方向を見ます。
余談ですが、この大牧トンネルの拡幅工事中はJR鹿児島本線の旧線、旧広木トンネルが一方通行の迂回路として利用されていました。
それについては別途取り上げます。
今回はここまでとします。