はじめに
会社員とフリーランスの税金ってどれくらい違うのか、またどんな計算方法で算出されるのかイマイチよくわからないってコトはないでしょうか。今回は、会社員とフリーランスでの税金額の違いがわかるように事例を交えて解説していきます。

将来、フリーランスを考えている方の参考になれば幸いです。

まず、税金の仕組みについて理解しよう
現在、税金額については、年収に応じて課税される金額が徐々に上がっていく仕組みが用いられています。

所得税は稼ぎが増えるにつれて、最低5%から最大45%まで税金がかかります。
課税所得が1億円なら、約4,500万円も税金を支払うことになります。

会社員
例えば、年収600万円であれば
600万円×20%+54万円=177万円
177万円分が経費として、自動で差し引きしてくれているのです

フリーランス
事業所得として、売上-経費=課税される金額となります。
経費には、家賃や水道光熱費、交通費、接待費など自分で計算の上、申告します。

目安、家賃は最大50%、自分への給与は経費には入りません。

事例でイメージを膨らまそう
では、具体的にイメージできるように会社員のパターンとフリーランスのパターンで考えてみましょう。

パターン①会社員

山田太郎さん35歳 会社員
奥さん32歳 専業主婦

給与額面600万円
所得税・住民税62.25万円
社会保険料約80万円

給与所得
600万円×20%+54万円=426万円

所得控除(基礎控除、配偶者控除)
426万円-38万円-38万円=350万円

所得税 350万円×20%-42.75万円=27.25万円
住民税 350万円×10%=35万円



パターン② フリーランス
山本二郎さん37歳 フリーランス
奥さん36歳 専業主婦

売上600万円
所得税・住民税46.89万円
社会保険料約52万円

事業所得(売上-経費-基礎控除)
600万円-268.6万円=331.4万円
331.4万円-48万円=283.4万円

経費+青色申告控除
268.6万円

家賃50%(自宅の半分を事務所として使用)
5万円×12カ月=60万円

通信費:

1万円×12カ月 =12万円
水道光熱費:

0.5万円×12カ月 =6万円
青色専従者事業(妻への給与):

8.8万円×12カ月 =105.6万円
接待費:

10万円
雑費:

10万円
青色申告控除:

65万円

所得税 283.4万円×10%-9.75万円=18.59万円
住民税 283.4万円×10%=28.3万円

まとめ
目安なる経費は業種によっても変わります。

たとえば、卸売業の経費率の目安は90%までですが、サービス業は50%までといわれており

業界により大きく異なります。

また、フリーランスの税金について、さくっと理解したい方は以下の書籍もオススメです。