皆様こんばんは。

 

今回は9月10日に探訪した数ある駅の中から、

両毛線は岩舟駅の駅探訪記です。

 

この駅は前々から行きたいと思っていました。

なぜかというと・・・

庇(ひさし)が凝っている減築駅舎だからでした‼

こんな凝った庇は同じく両毛線の岩宿駅でも見られます。

岩宿駅の駅探訪記はこちら‼

 

 

岩宿駅は置いといて、減築駅舎とは昔有人駅だった時代の、

事務室部分を無人化後に取り壊し維持費を安くしようという、

あくどい、いや合理的な理由によって誕生した駅舎です。

 

大抵が歴史がある木造駅舎なので普通は残念がるんでしょうけど、

自分は逆にレアな存在として見ています。

この岩舟駅は両毛線で唯一の減築駅舎だったので、

ホントに首を長くして待っていました。

 

さて、岩舟駅ですが取り壊した部分はこんな感じになっています。

 

減築時にJR東日本お得意のリフォームを施したからか、

妻面が新しく作ったとは思えないほどマッチしていますよね。

事務室跡地は過去の写真を見ると駐輪場になっていましたが、

現在はコンクリート敷きの更地になっていました。

しかし駅舎の土台の石が所々に残っていてうれしいです。

 

 

岩舟駅の魅力はこれだけではありません。

駅前からは岩舟石で有名な岩舟山が見られます。

 

両毛線のこの区間の名所である岩舟山ですが、

駅名だけにこの駅が一番近いです。

 

さらにこの駅には来る一番の目的だったかもしれない、

木造便所があるんです‼

 

こちらも両毛線で唯一の木造便所でした。

ぼっとん式かと思いきや水洗式になっていたので、

これが今まで生き残れた理由かもしれませんね。

その写真は・・・

いろいろと問題があるので自分の目で確かめてみてください。

 

建物財産表には昭和12年とありましたので、

今年で祝80周年ですね。

すいません。望遠レンズが無いもんで・・・

 

長い間お待たせしました。

そろそろ駅構内に入りましょう。

さっそく駅舎内の写真を撮ろうとしたら、

椅子に座って話している方がいたのでそれは後回しです。

あ、建物財産表がありました‼

昭和11年12月ですか・・・

あの木造便所とほとんど同時期にできたようです。

 

ちなみに古レールの上屋にもありましたよ。

 

駅構内はThe・国鉄といった雰囲気の2面3線の構造でした。

この駅は高﨑方が隣の佐野駅までが複線となり、

小山方は単線となる境界駅です。

 

小山方には貨物ホームを転用した保線車両留置線があります。

昔はここから岩舟石を運んだそうです。

 

手前に見えるのは有人駅時代の名残のミニ庭園の跡ですよ。

 

そして2、3番線ホームに行こうとしたらなんと駅舎にアマガエルが‼

 

驚きましたがホームの裏が一面田んぼですから無理もありません。

でもこのカエルどうやって構内を越えてきたんでしょ。

 

カエルを田んぼに返したら待ちに待った待合室の探索です。

 

見ての通り懐かしい木のベンチが並びますが、

曲がり角の形状が面白かったです。

 

待合室の探索を終え「何か無いかな~」と思って駅前をぶらぶらしていると、

こんな面白い上屋を見つけました。

何故か上屋の半分がホームから飛び出しております。

 

しかもよく見ると下には改札のような仕切りがあります。

 

自分は貨物搬入口か臨時改札だと思ったんですけど、

貨物ホームは別にあるし、

臨時改札がいるほどの人が利用するとは思えないし・・・

はたして何のための設備だったのでしょう。

 

そして最後に‼

気づいた方もいるかと思いますが駅舎や便所やホームの一部の石、

おそらく岩舟石ですよね‼

 

★おまけ

明日まで両毛線の各駅に掲示される107系引退記念の横断幕です。

 

ついに明日は引退ですね・・・ といっても上信電鉄で新車になる訳ですが。

 

そして107系さよなら列車はこの岩舟駅で撮影しました。

減築駅舎と岩舟山と107系。この写真が撮りたかったのですよ‼

 

★後日談

明治22年10月10日(TOTOの日)に両毛鉄道の駅として開業しました。

 

そして国有化された後昭和44年には、

貨物の取り扱いを廃止し昭和60年には無人化されてしまいます。

しかし業務委託駅になったのか、

本当に無人化されたのは平成15年12月1日です。

減築はその直後の平成16年に行われました。

でも・・・木造便所が残ったのは奇跡ですよね‼

 

 

その他の駅はこちらから‼

 両毛線・駅探訪まとめ