朝鮮戦争
先日、北本君とONSLAUGHTと独ソと朝鮮戦争とD-DAYをやりましたので、まずは朝鮮戦争について覚えていることを書いておこうと思います。他も後日書きます。ちなみにONSLAUGHTは結構細かく記録したのですが、資料が北本君の方にある模様。
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【The Korean War(エポック/サンセット)】
戦史研で朝鮮戦争と言うとこれをやる風習。今回は北本君が共和国で私が南朝鮮でプレイした。
いわゆる中級ゲームとしては分かり易い部類に入る。1ターンの大雑把な流れは大体以下のよう。
・国連軍航空妨害等(4ターン以降)
・朝鮮人民軍補充・増援
・移動(航空妨害除去)→戦闘
・戦車移動
・補給判定
・国連軍補充・増援
・移動→戦闘
・補給判定
(・勝利条件判定)
セットアップ~第1ターン
セットアップは南側は指示通りに置くだけ、北側は平地に重点配分というごく普通の展開。初動も連隊を防御地形と川を意識してバラバラにするという、これまたごく普通の展開。
このゲーム最強部隊と言っても過言ではないT-34-85について説明を。
朝鮮人民軍の戦車部隊(T-34-85)は通常の移動の他に戦車移動が行える。この際に蹂躙を行う事ができ、突入された韓国軍(米軍を含むスタックは蹂躙出来ない)は突入して来たT-34-85を「攻撃」するか1ヘクス退却するかを選択しなければならない。自身の居るヘクスの防御効果が一切得られない(攻撃なので)のみならず、戦車側に2シフト有利になる。しかもこれをどちらかが消滅するか韓国軍が退却するまで続ける。つまり、事実上韓国軍は退却を強制される。
加えてT-34-85はZOC無視で移動出来る。唯一、川越え時に移動先のヘクスが敵ZOCである場合だけ無視出来ない。それゆえ前半の国連軍はひたすら川沿いにZOC張り部隊兼捨て駒を配置して時間を稼ぐ展開になる。
上記の戦車部隊にフリーハンドを与えないようになるべく川沿いにZOCを効かせることと道沿い(少ない移動力で進める)の主要拠点に捨て駒を置くという2点を守りながら、国連軍は徐々に釜山に向かって潰走(潰走としか言いようがない)するのが良い。
人民軍は歩兵師団を集中して国連軍をなるべく殲滅しながら進み、一方で戦車部隊は大胆に突破させて主要拠点に次々と突入させたい。
以下国連軍視点。
このゲームでは、初動を間違えると第1ターンにソウルが落ちてしまう(その上で漢江橋を爆破すると5ステップ分も補充兵を与えてしまう)ので、それだけは避けるようにした。他は防御地形に1連隊ずつ放置して全体に薄くZOCを張ることにした。
そしてソウルは陥落しなかったので、ソウルに白将軍(米軍とスタックする能力を韓国軍に付与する唯一の韓国軍指揮官)と初ターン唯一の米軍部隊および積めるだけの韓国軍をスタックさせて放置することにした。また漢江橋も爆破成功した。
このゲームでの補給は道沿いに通じ、ソウルは主要幹線が集中する重要都市である。またソウルは他の都市と異なり、陥落したターンと漢江橋爆破の如何で解放時の補充兵の登場数が大幅に異なる(爆破かつ1ターン陥落→5、非爆破かつ1ターン陥落・爆破かつ2ターン陥落→3、非爆破かつ2ターン陥落・3ターン以降陥落→1、その他の都市はすべて1)。そのため、少なくとも2ターンまでは死守する意味がある。また爆破するとソウルに登場する補充兵を増やす危険があるものの、漢江橋は戦車にとって通常の道路扱い(つまり川越え扱いでない)であり、残しておくと厄介である。そのため橋を爆破した上でソウルが3ターン以降に陥落すると理想だが、そう都合良くは行かない。
また補充兵の登場量の差や橋の爆破の効果を計算するのは結構難しいので、結局ソウルをどの程度強化すべきかは分からない。私個人としては、ソウルのために他で戦線を破綻させるほどの意味はないと感じている。
しかし今回は敢えてソウルに最大限のスタックを置いてみた。
第2~3ターン
当然ながらソウル以外の部分はかなりの苦戦を強いられ、次々と殲滅されていった。どうせ殲滅されるならと国連軍はバラバラに目一杯北進し、補給の要点に陣取って人民軍の進撃方向をずらす作戦に出た。ソウル沿いに補給が通じないため、人民軍の補給は事実上1本の道路に頼っていたのでどうしても排除せざるを得ない(そうしないと肝心の機械化部隊が消滅してしまう)。
人民軍は第3ターンにソウルを包囲に留め、孤立状態(2ターン終了時補給切れ、3ターン終了時孤立→戦闘力半減)にしてから叩く様子だった。
沿岸地帯では2個歩兵師団と特殊部隊での進撃が比較的順調だった。
第4~6ターン
この頃には韓国軍はほぼ全滅し、釜山からの米軍を頼りに「第1金日成ライン」付近を辛うじて守っていた。
一方で戦術空軍が到着し、かつ4・5ターンともに快晴だったのでソウルおよび戦車部隊に対して航空妨害を行った。これによりソウルに隣接するためには部隊毎に1ステップロスしなければならないので、人民軍はソウル攻略を見送ったようだ。
動かす部隊も少なく、米軍主体のために蹂躙も起こらず、先ほどの3ターンと比べて素早く進み第6ターンを迎えたがこれが荒天。戦術空軍は本国へ帰還した。そこで人民軍はソウルを7:1戦力比で攻撃するも国連軍3ステップロスのみ。運が良ければ殲滅も有り得た。
第7ターン
ところで勝利条件について一言も触れていなかったのに違和感を覚えなかっただろうか。
このゲームの勝利条件は以下のよう。
人民軍サドンデス勝利
・第8ターンまでに勝利条件都市4つをすべて人民軍が占領する
・釜山の最終防衛線を突破する
国連軍サドンデス勝利
・第10ターンまで勝利条件都市4つをすべて国連軍が保持する
判定勝利
・最終ターンに補給下の人民軍部隊が35戦力分あれば人民軍勝利
・同様に35戦力分なければ国連軍勝利
そして次のルール(選択ではなく常に採用されている)が今回非常に重要であり、これが達成されない場合ただちに北側は敗北する。
特別ルール(金日成の命令)
・第8ターンまでに第1金日成ラインをすべて(国境警備除く)の部隊が越えなければならない
話を盤面に戻そう。
現在第7ターンだが、ソウルに隣接するヘクスで行動を終了した場合は歩兵師団は第8ターンに第1金日成ラインを越えることが出来ない。従って、全歩兵師団は直ちにソウル攻略を放棄して南下する必要がある。つまりソウルを攻略すると北側はサドンデス負けする状況になっている。
ところがソウル攻略を放棄すれば、ソウルにスタックしている6個連隊が自由に北からの補給を断つ事が出来る。3ユニットあれば全補給を遮断出来るのだから、もはや上陸作戦を実施する必要すらない。国連軍サドンデス勝利の条件もあるので、補給切れのなか勝利条件都市を争わなくてはならないという地獄絵図である。
以上の理由から北側プレイヤーは投了した。
まとめ
第4、5ターンに損耗を躊躇してソウルを攻撃しなかったのが人民軍の敗因。一言で言えば「ルール読め」だが、それは置いておこう。またもう一つ非常に重要だったのが、ソウル攻略部隊が最初ソウルに隣接していなかったということだ。隣接さえしておけば航空妨害による損耗を恐れる必要はなかった。
つまりソウルが4ターン目辺りまで保持されかつ晴天だった場合は、南の方の戦線が絶望的でない限りにおいて(逆に言えばソウルに敵が集中した場合は、連隊や国境警備などによる最低限の包囲に留めて、残りは南下するという手法も有り得る)、人民軍はソウルに置いた航空妨害に引っかからなくてはいけないということだ。それもソウルに隣接させておけばどうということもないが。
仮に人民軍プレイヤーが当然のごとくアグレッシブだったとしても、あの手法でソウルが陥落したのは推定で6ターン。少なくとも第5ターンまで大部隊を引きつけておけるはず。
何にせよ最初の米軍部隊をソウルに置いて蹂躙されないようにするのは成功だと感じる。置かなければ戦車に突入されて占領されるだけ。今回はっきり言えそうなのはそれくらいだろうか。
ソウルは全力でスタックさせる必要はないかもしれない。初期配置の1個師団と米軍くらいでも十分かも。
要するにソウルは最重要都市という当たり前の結論であった。
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【The Korean War(エポック/サンセット)】
戦史研で朝鮮戦争と言うとこれをやる風習。今回は北本君が共和国で私が南朝鮮でプレイした。
いわゆる中級ゲームとしては分かり易い部類に入る。1ターンの大雑把な流れは大体以下のよう。
・国連軍航空妨害等(4ターン以降)
・朝鮮人民軍補充・増援
・移動(航空妨害除去)→戦闘
・戦車移動
・補給判定
・国連軍補充・増援
・移動→戦闘
・補給判定
(・勝利条件判定)
セットアップ~第1ターン
セットアップは南側は指示通りに置くだけ、北側は平地に重点配分というごく普通の展開。初動も連隊を防御地形と川を意識してバラバラにするという、これまたごく普通の展開。
このゲーム最強部隊と言っても過言ではないT-34-85について説明を。
朝鮮人民軍の戦車部隊(T-34-85)は通常の移動の他に戦車移動が行える。この際に蹂躙を行う事ができ、突入された韓国軍(米軍を含むスタックは蹂躙出来ない)は突入して来たT-34-85を「攻撃」するか1ヘクス退却するかを選択しなければならない。自身の居るヘクスの防御効果が一切得られない(攻撃なので)のみならず、戦車側に2シフト有利になる。しかもこれをどちらかが消滅するか韓国軍が退却するまで続ける。つまり、事実上韓国軍は退却を強制される。
加えてT-34-85はZOC無視で移動出来る。唯一、川越え時に移動先のヘクスが敵ZOCである場合だけ無視出来ない。それゆえ前半の国連軍はひたすら川沿いにZOC張り部隊兼捨て駒を配置して時間を稼ぐ展開になる。
上記の戦車部隊にフリーハンドを与えないようになるべく川沿いにZOCを効かせることと道沿い(少ない移動力で進める)の主要拠点に捨て駒を置くという2点を守りながら、国連軍は徐々に釜山に向かって潰走(潰走としか言いようがない)するのが良い。
人民軍は歩兵師団を集中して国連軍をなるべく殲滅しながら進み、一方で戦車部隊は大胆に突破させて主要拠点に次々と突入させたい。
以下国連軍視点。
このゲームでは、初動を間違えると第1ターンにソウルが落ちてしまう(その上で漢江橋を爆破すると5ステップ分も補充兵を与えてしまう)ので、それだけは避けるようにした。他は防御地形に1連隊ずつ放置して全体に薄くZOCを張ることにした。
そしてソウルは陥落しなかったので、ソウルに白将軍(米軍とスタックする能力を韓国軍に付与する唯一の韓国軍指揮官)と初ターン唯一の米軍部隊および積めるだけの韓国軍をスタックさせて放置することにした。また漢江橋も爆破成功した。
このゲームでの補給は道沿いに通じ、ソウルは主要幹線が集中する重要都市である。またソウルは他の都市と異なり、陥落したターンと漢江橋爆破の如何で解放時の補充兵の登場数が大幅に異なる(爆破かつ1ターン陥落→5、非爆破かつ1ターン陥落・爆破かつ2ターン陥落→3、非爆破かつ2ターン陥落・3ターン以降陥落→1、その他の都市はすべて1)。そのため、少なくとも2ターンまでは死守する意味がある。また爆破するとソウルに登場する補充兵を増やす危険があるものの、漢江橋は戦車にとって通常の道路扱い(つまり川越え扱いでない)であり、残しておくと厄介である。そのため橋を爆破した上でソウルが3ターン以降に陥落すると理想だが、そう都合良くは行かない。
また補充兵の登場量の差や橋の爆破の効果を計算するのは結構難しいので、結局ソウルをどの程度強化すべきかは分からない。私個人としては、ソウルのために他で戦線を破綻させるほどの意味はないと感じている。
しかし今回は敢えてソウルに最大限のスタックを置いてみた。
第2~3ターン
当然ながらソウル以外の部分はかなりの苦戦を強いられ、次々と殲滅されていった。どうせ殲滅されるならと国連軍はバラバラに目一杯北進し、補給の要点に陣取って人民軍の進撃方向をずらす作戦に出た。ソウル沿いに補給が通じないため、人民軍の補給は事実上1本の道路に頼っていたのでどうしても排除せざるを得ない(そうしないと肝心の機械化部隊が消滅してしまう)。
人民軍は第3ターンにソウルを包囲に留め、孤立状態(2ターン終了時補給切れ、3ターン終了時孤立→戦闘力半減)にしてから叩く様子だった。
沿岸地帯では2個歩兵師団と特殊部隊での進撃が比較的順調だった。
第4~6ターン
この頃には韓国軍はほぼ全滅し、釜山からの米軍を頼りに「第1金日成ライン」付近を辛うじて守っていた。
一方で戦術空軍が到着し、かつ4・5ターンともに快晴だったのでソウルおよび戦車部隊に対して航空妨害を行った。これによりソウルに隣接するためには部隊毎に1ステップロスしなければならないので、人民軍はソウル攻略を見送ったようだ。
動かす部隊も少なく、米軍主体のために蹂躙も起こらず、先ほどの3ターンと比べて素早く進み第6ターンを迎えたがこれが荒天。戦術空軍は本国へ帰還した。そこで人民軍はソウルを7:1戦力比で攻撃するも国連軍3ステップロスのみ。運が良ければ殲滅も有り得た。
第7ターン
ところで勝利条件について一言も触れていなかったのに違和感を覚えなかっただろうか。
このゲームの勝利条件は以下のよう。
人民軍サドンデス勝利
・第8ターンまでに勝利条件都市4つをすべて人民軍が占領する
・釜山の最終防衛線を突破する
国連軍サドンデス勝利
・第10ターンまで勝利条件都市4つをすべて国連軍が保持する
判定勝利
・最終ターンに補給下の人民軍部隊が35戦力分あれば人民軍勝利
・同様に35戦力分なければ国連軍勝利
そして次のルール(選択ではなく常に採用されている)が今回非常に重要であり、これが達成されない場合ただちに北側は敗北する。
特別ルール(金日成の命令)
・第8ターンまでに第1金日成ラインをすべて(国境警備除く)の部隊が越えなければならない
話を盤面に戻そう。
現在第7ターンだが、ソウルに隣接するヘクスで行動を終了した場合は歩兵師団は第8ターンに第1金日成ラインを越えることが出来ない。従って、全歩兵師団は直ちにソウル攻略を放棄して南下する必要がある。つまりソウルを攻略すると北側はサドンデス負けする状況になっている。
ところがソウル攻略を放棄すれば、ソウルにスタックしている6個連隊が自由に北からの補給を断つ事が出来る。3ユニットあれば全補給を遮断出来るのだから、もはや上陸作戦を実施する必要すらない。国連軍サドンデス勝利の条件もあるので、補給切れのなか勝利条件都市を争わなくてはならないという地獄絵図である。
以上の理由から北側プレイヤーは投了した。
まとめ
第4、5ターンに損耗を躊躇してソウルを攻撃しなかったのが人民軍の敗因。一言で言えば「ルール読め」だが、それは置いておこう。またもう一つ非常に重要だったのが、ソウル攻略部隊が最初ソウルに隣接していなかったということだ。隣接さえしておけば航空妨害による損耗を恐れる必要はなかった。
つまりソウルが4ターン目辺りまで保持されかつ晴天だった場合は、南の方の戦線が絶望的でない限りにおいて(逆に言えばソウルに敵が集中した場合は、連隊や国境警備などによる最低限の包囲に留めて、残りは南下するという手法も有り得る)、人民軍はソウルに置いた航空妨害に引っかからなくてはいけないということだ。それもソウルに隣接させておけばどうということもないが。
仮に人民軍プレイヤーが当然のごとくアグレッシブだったとしても、あの手法でソウルが陥落したのは推定で6ターン。少なくとも第5ターンまで大部隊を引きつけておけるはず。
何にせよ最初の米軍部隊をソウルに置いて蹂躙されないようにするのは成功だと感じる。置かなければ戦車に突入されて占領されるだけ。今回はっきり言えそうなのはそれくらいだろうか。
ソウルは全力でスタックさせる必要はないかもしれない。初期配置の1個師団と米軍くらいでも十分かも。
要するにソウルは最重要都市という当たり前の結論であった。