俗悪趣味 | Study Hard

俗悪趣味

 ごく平均的な1日を記録するという俗悪さに堪え難い衝動を覚えた。

 0845時に自宅を出て、0900時に開店するスーパー銭湯に向かう。果たせるかな、一番風呂に来た年配者の姿を見て深く満足する。私はと言えば、顔だけ水面から出し、呼吸によって体の浮き沈みを調整するアルキメデスごっこに興じていた。
 0945時には公衆浴場を出て、そのまま30分ほど歩き、献血所に到着した。検査用の採血が終わってから、突然カルシウムの錠剤を渡され、普段とは違う 対応に不適格であったかと戸惑う。すると、今日は普段より大きい単位を採られるので、クエン酸(血液の凝固防止用に混ぜてある)を中和するために渡された ということであった。PC20単位という最強メニューと普段とは違う処理速度の速い機械に血管が圧力モロ感で45分後には興奮しすぎて疲れていた。

 その後、中華料理屋で昼食をとる。セットの内容を一部差し替えた後、紹興酒を頼もうとして、献血後の飲酒が禁じられていることに気付いた。これは献血のデメリットだなと思ったが、冷静に考えるとメリットだった。
 隣にいた背広組2人がアイマスであることを即座に見抜いた私は、2人に千早と春香という名前をつけた。千早おじさんが店員とのやり取りの中で「おじさん だから沢山食べられないのよ」と言っているのを聞いては興奮し、春香さんが「結局は組織対組織なんだよ」と言っているのを聞いては夢想し、といった状況を 繰り返す中で、旧正月の特典で肉まんがサービスされるに及び「これは売ってるの」「3つで1260円です」「これ3つ頂戴」「3個セットを3つですか」 「?」というやり取りに耐えようもない興奮を覚え、もし私が千早おじさんと2人きりであったら、衝動的に理性を発揮し、即座に最高価格法の施行を宣言した だろう。
 なぜ中年男性はこれほどまでに可愛らしいのだろう。と言っても、六尺的世界観とはまた別物であるので、六尺の半分ということで三尺だろうか。あまり食べ られないと言っていた割には、それなりの量を食べていたのもまた可愛らしい。この世界に中年男性というhentaiがあって本当に良かった。学会だって壮 年部あってこそであり、これが女子部や婦人部だけだとしたら、この世は暗黒と声優に満ち、私は絶望するか声オタのことしか考えられなくなっていただろう。 つまり今の状態である。

 その後は円山町に寄り、過当競争なのか談合なのか均衡状態なのか良くわからないホテル群の価格調査をしたり、円山児童遊園地のパンダでシェイクしたり、探し求めていた謎の会員制の店を発見したり、ホテヘル嬢と客らしきカップルの後を追跡したりしながら駒場に向かった。
 駒場では、無事ノートの受け渡しを終えたが、いつ見ても彼のノートは素晴らしい。ノートの1巻目がEXTRAで、2巻目がUNLIMITEDというネー ミングセンスである。まだオルタは見たことがないが、どうやらあるようだ。その後、放校から再入学を目指している人がセンター余裕(当たり前だが)らしい という情報を得たり、相変わらずな後藤(弱)ファンの人と話をしたりしつつ、駒場にいることに耐えられなくなって渋谷に向かった。
 南平台の辺りをうろついていると"NEW WORLD RECORDS"という名前の会社があるビルに入居していたのだが、これは今は亡き...?

 とまあそのまま家に帰り、あまりにも眠かったので寝て、0100時頃に起きて、今に至る。