特になし | Study Hard

特になし

 不言実行は、実に経験に裏打ちされた日本的熟語である。対語は有言実行だ。
 不言実行というのは別に立派な態度という意味ではない。下らない揉め事を起こさない智慧と言ってよろしい。対語である有言実行には「有言→コンセンサス→実行」というプロセスが日本においては隠れている。しかし、不言実行ならコンセンサスを得るという不毛で無意味な作業を省けるので、目標ある人物にはまったくお薦めの方法である。
 有言実行という政治的手法が、日本においてしばしば幼稚に見えるのは、コンセンサスを得る必要がないような内容に関して用いるからである。つまりは、社会にも他人にも何ら影響を与えないのだから好き勝手やれば良いことを「有言」する必要はない。日本において「有言」とは他に影響を与える行為そのものなのだろう。

 日本において厄介なのは、コンセンサスを多数決で決めるという意味不明な考えの人がいることだ。生息地は駒場など。
 彼らのような人物がしゃしゃり出ると、やる気のある人物の計画はすべて潰され、対話という名の口論と無意味な多数決によってコンセンサスが「採択」され、結果として何も動かなくなる。彼らの民主的とは脳死的である。
 以上を踏まえた上で、laeva君のご要望にお応えして。

【続き】
調子が悪くて遅くなってしまいました。担当は**の**が行っています。
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 駒場を清掃する自主活動の一環として立て看板も片付けているとのことですが、そのことについて***で話し合いました。***としての見解は以下の通りです。

 まず、立て看板は学生の自主的活動のための重要な手段であり、関係のない人が勝手に捨ててよいものではありません。立て看板については、当局も自治団体 も特に制限はしておらず、不当なものではありません。立て看板を捨てることはその団体の表現の手段を奪う行為であり、その団体の財産を損なう行為でもあり ます。

 通行の邪魔を顧みないもの、掲示内容の期限が切れたにもかかわらず放置されているもの、数ヶ月以上に渡り掲示物の張り替えを繰り返すなど常設化している ものを中心に片付けているとのことですが、張り替えや移動の作業の関係で期限が過ぎることはありますし、張り替えを繰り返すことも特に問題のある行為だと は考えられず、捨てる理由にはなりません。また、同じ場所に置き続けられているとしてもそれが誰かの利益を損なうことはありません。通行については確かに 置き場所に配慮がないと邪魔になりますが、この間捨てられた立て看板は基本的には配慮して置かれていました。出し方に問題があると感じられる場合でも、大 抵の立て看板には連絡先が書いてありますので、出している団体に連絡してその団体に対応してもらうべきです。

 いずれにせよ捨てるかどうかの基準は曖昧であり、また、「中心に」と述べていますが、この間捨てられた立て看板にはあなたの挙げた三つの条件のどれにも 当てはまらないものがむしろ多く、単に恣意的に判断して捨てているだけなのではないでしょうか(基準が明確であったとしても捨ててよいということにはなり ませんが)。

 以上のような理由から、キャンパス内の立て看板を勝手に捨てる行為はやめていただきたいと思います。もしやめないようであれば、***として学生に注意を呼びかけざるを得ません。
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 **です。
 今まで幾つもの団体や連絡先に立看板やビラに関する苦情を出しましたが、返答すらない場合が大半でした。清掃活動に到るまでの経緯はまた別にあります。
 除去する立看板の方針が決定したのは4月以降のことで、2月頃は技術的に除去可能なものを適宜除去していました。
 大学、学部が立看板に関する指針を発表すればそれに従います。
 以上です。
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返事が遅くなってすみません。木曜の昼以降、チェックを出来ていなかったもので。
苦情に返答がないというだけでは他の団体のものを勝手に捨ててよいという理由にはなりません。キャンパスの管理者でもないですし。また、返答があった所もあったにものだと思いますが、実際には無差別に撤去しており、理由がつかないと思います。あと、いつ立て看板を捨てる方針を決めたかと言うことは分かりましたが、それが立て看板を捨ててよい正当な理由である根拠を示して頂けなければ納得しかねます。
また、別に経緯があるのならそれを教えてください。
大学、学部がとのことですが、例えば今の学生会館の耐震改修の際にも立て看板の保管場所などが話題に出ており、学部が立て看板を禁止していないのは明らかです。また、釘の管理などについては学部からきちんとして欲しいとの連絡も来ているように、立て看板について問題があれば連絡が来るようになっております。しかし、立て看板の期限が過ぎたものが出されていることや、張り替えを繰り返して出し続けることについてこの間学部から批判が来たことはありません。通交の邪魔になるという批判もこの間受けてはいません。このことから学部の側も特に問題とはしていないと考えられます。そもそも立て看板については学部が事細かな指針を示すというようなものではなく、出し方については学生が自主的に考えるべきものです。
学生の中でルール作りをするならばきちんと民主的な話し合いに基づいて行うべきで、特定の個人が勝手にルールを作ることは出来ません。更に言えば、学部の指針に従うというのなら、学部が撤去の指針を出していない以上、撤去は出来ないというのが筋ではないでしょうか。
このままだと、各サークルに注意を呼びかけざるを得ません。
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 **です。
 **さんの主張を図りかねるのですが、私は社会通念上妥当な範囲で**さんの言行を制限することはありません。ご自由にお願いします。
 もし話がズレているというのであれば、今回の件に関するステートメントを明確にしてください。よろしくお願いします。
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お伝えした***の見解の中で立て看板の廃棄は認められないとする見解とその理由を書きました。もし**さんが自分の行為に対する正当性を主張するのであれば、***の見解への反論をすべきですが、苦情に返答がなかったという以外には述べられていなかったので(この点については前回のメールで再反論しました。補足すると、苦情に返答がなければ何をしても良いというわけではないはずで、それ以上に正当性を主張する根拠が必要だということです。誰かが自分の批判に返答しないからその人に損害を与えて良いと言うことにはならないでしょう。)説明を求めているということです。もし反論が出来ないのなら誤りを認めた上で、立て看板を捨てるのはやめて頂きたいと思います。
なお、勘違いされているようですが、注意は私個人ではなく***として全学生に呼びかけるものです。
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 **です。
 弁明や反論の必要を感じませんし、立看板やビラの一部をゴミと見なすこともやめません。また、先日の駒場構内における環境整備からも明らかなように、新歓期を過ぎた立看板は悉く撤去対象です。教養学部で5限終了後にビラ清掃が行われているのと同じです。実害が出ていると主張されるのであれば、大学や警察と相談してください。
 今回のやり取りの内容が**さん一人のご意見でないことは理解しますが、何らかの権威、権力に依って私に命令しているような態度は解しかねます。話し合いを望まれていないものと存じますので、その権威、権力の範囲でご自由にお願いします。
 経緯の説明とは異なりますが、大学側の日々のビラ清掃や定期的な構内環境整備から、教室中にビラを撒いたり、構内に時節や期限を問わず立看板を放置する行為を大学側は保護していないものと私どもは判断しています。筋を持ち出すのであれば、まずは通すべき筋を大学側と共に明確に打ち出してから仰ってください。
 それでは失礼します。
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権威、権力による命令ではなく、***として果たすべき責任を果たしているに過ぎません。注意を呼びかけるというのも話し合いの結果決まったことを伝えているだけであって、何らかの権威、権力に依って私が言っているわけではありません。
環境整備についても、捨てられたくない立て看板は片付けた上で捨てて欲しくない旨を書いておき、環境整備が終わってからまた出してくれと言われており、これを以て立て看板が常に撤去されるべきものとされているとは言えません。事実、現在***で総務をしている方が学部に問い合わせた際には特に規制はしていないと言っていました。また、もう一つ根拠をあげれば、前回のメールで言った釘の問題について、当局は釘の管理がきちんとされないようであれば立て看板を禁止することもあり得ると言っています。このこと自体は憂慮すべき問題ですが、逆に言えばこれは現時点では禁止されていないことを示しています。
ビラについても、単にゴミを撒いているだけと大学側が認識しているのであれば撒くのをやめるよう大学側から連絡が来るはずですが、そのような連絡が来たことはありません。また、五限後には授業での余ったプリントなども清掃しており、五限後に清掃しているからといって禁止されているとは言えないでしょう。更に言えば昔は教員の側がビラを撒いていたこともありました。その際もそのビラは清掃されていたわけで、清掃をしていることが禁止されている根拠になるとは言えません。
そもそも大学側が何も言っていないのならそれは禁止されていないということになるわけで、禁止されていると主張するのであればそう主張する側が明確な根拠(推測ではなく、学部側の明確な発言や文書)を示すべきでしょう。立て看板が禁止されているかということについて、私達は問い合わせや文書、***への連絡等を根拠に禁止されていないと主張していますが、それに対して**さんの主張は根拠が薄弱で、恣意的に解釈しているものと感じられます。
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 **です。
 誤解のないよう申し上げますが、私は立看板の禁止やその明文化を主張しておりません。同様に申し上げますと、私どもが行っているのは自主的な清掃活動であり、それ以上の認識を有しておりません。また、特に私が問題にしているのは程度と継続性であり、内容や主体そのものではありません。
 事実としてビラや立看板は定期的に除去されており、それが(規則等によって)禁止されているか保護されているかという問題とは必ずしも関係ありません。また、これらは禁止も保護もされていないというのが実情であり、それゆえ私どもは自主的に活動しています。ですから、大学の規則としての問題と学生間の決め事の問題は切り離してお話し出来ればと思います。
 立看板について学生間の問題として申し上げますと、無制限に立てることを私は容認できません。期間、期限、場所等について一定の制限があって然るべきだと考えております。それらの条件については大幅に歩み寄る余地があるものと存じますが、無制限にすべきだというお考えでしたら、それ以上お話しすることはありません。
 以上で失礼します。
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分かりました。とりあえずまた***で議論しますが、一つ質問をすると、大学運営の当事者が禁止していないなら、以前のメールでも伝えたように、立て看板は表現の手段として、また、その団体の財産として、より一般的に保護されるべきものであると考えられるのではないかと思いますが、これについてはどう考えますか。表現の自由及び財産権に優先する利益があるのならそれを提示して頂けたらと思います。
規制については、私見はありますが責任を持てないので***で議論します。
また、差し支えなければ**さんの必要だと思う制限の内容について、明確に教えて頂けたらと思います。
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 大学当局が明確に禁止していないという条件のみでは、一般には回答できません。また残念ですが、これらの問題は表現の自由や財産権とは直接関係ないものと存じます。具体的な判例等をご存じでしたら、失礼ながらご教示願います。なお、私は公務員ですらありませんのでご了承ください。
 ルール作り等については、当方は急いでおりませんので、ごゆっくり検討をお願います。立看板規制についての当方の見解については、日を改めて申し上げたく存じます。
 それでは失礼します。

【感想】
 750ゲイツ