未分化 | Study Hard

未分化

 谷口先生の講演会は講演会の体を為さないまま無事終了。戦史研をどんなサークルだと思っていたのかはともかく、歴史というのは山川教科書のような記述を編年体や紀伝体で綴ることではありませんよという辺りでギャップがあったような気がしてならない。
 歴史的事実の確認についてはいいとして、どうも米国が日本を仮想敵国の一覧に加えたことをして日米戦争の発端と考えようとしていた節があったのだが、そ れは仮想敵国という日本語のイメージに引き摺られた話だなあとしか言えない。実際、その辺りは色々と揉めた。今でも日本は米国の仮想敵に入ってるし、日本 も米国を仮想敵とすることは出来る、という程度の概念でしかない。ただ、米国が日本を仮想敵国の一覧に加えたのが日清戦争後だったというのは面白い話で、 お暇ならば是非調べて頂きたいところだ。つまりそれは、それまで(軍事的に見て)東アジアの国と言えば清くらいしかまともに認識されていなかったところに 日本が入って来たということを意味しており、日清戦争によって日本がヨーロッパ諸国に(まず清とは違うという辺りから)まともに認識されるようになり始め たという一般的な認識を裏付けるものになる。逆に言えば目新しい話ではないということだが。
 それから国民国家の理屈と世界帝国の理屈はあまり馴染まないとしか。あと閔妃とか正直どうでもいい。現在執筆中の著作「小説日清戦争」に期待。