さいはてのシマへ(2) | Study Hard

さいはてのシマへ(2)

 天岩戸神社付近の商店街で売っていた雑誌のラインナップを見て総統的何かを感じた以外は順調だった。ここで帰れば良かったものを鹿児島に黒豚を食べに行ったのが間違いだった。場所について特に解説しないので、知りたい人は勝手に調べればいいよ。

 椎葉村を経由したのが最初の過ちだった。そして幾ら走ってもひたすら椎葉村の名前しか出て来ないことに畏怖した。なにより自分たちがいま進んでいる林道が国道であることに二度畏怖した。国道265号はもう二度と行かん。
 culturedされた土地に出たときわかったのは、田舎にせよcountryにせよ人の住んでいる場所の概念だということだ。さいたまは田舎だが、九州山脈の山中は田舎ですらない。さいたまは文化圏だわ。
 道路族ことKsに狂気を感じると同時に、宮崎経由の高速道くらい造ってやってもいいんじゃないかという妄想にも駆られた。

 鹿児島県に入るあたりで、この辺は日本じゃないなと直感した。面倒なので箇条書き。

・鹿児島市は立派な街だった。
・知覧遠い。
・ぢゃんぼ餅?
・鹿児島は中央が統治するのをやめて島津氏を封じた方が良いのではないか。
・鹿児島にはワインは伝わっているが、豚肉にロゼという概念の意味すら理解されていない。
・奄美出身の女給に「独立派の勢力はどれくらいか」と聞いて父と二人で爆笑。

 ところでホテルで良くあるアダルト番組(有料のやつ)の番組表を閲覧していたら衝撃が幾重にも走った。まず第一に番組内容がすごい。「万引き女子高生を折伏」である。折伏の伏が伏せ字になっていたのは正宗対策だろうか。そしてまた洋物の邦訳のセンスがすごい。最大の衝撃については面倒なので伏せておくが、ヒントは「ゆりしーじゃなかった」。角度が似てただけだった。あまりの驚きに番組表を持ち帰ろうかと思ったが、正気にかえってやめておいた。
 しかし実写じゃなくて上連雀漫画アニメ化とかだったら俺も喜んで観るのにね。何がるいたんうかりたんだ、死ねばいい。主に俺と総統と傍系さんが。ホテル側もどこいっても同じようなの流してる暇があったら声優ライブでも流せよ。いや流さないで下さい。

 それで何気なく地上波の番組表を見ていたのだが、tvkでは狂ったようにやっている深夜アニメが鹿児島では全然放映されていない。まあ見ないが。
 ところが深夜にチャンネルをまわしていたら突然深夜アニメが。チャンネルを見るとNHKだった。なにもこんなところまで深夜アニメを広げようとしなくていいだろうと切なくなるとともに、中央集権の限界を感じた。内容はいわゆる腐女子向けで、男子二人が手を握って一緒に寝ようと言っていた。戦国時代ならなんともないぜ。あと経済云々に爆笑した。

 ラーメン屋では、らーめん+煮玉子で頼んだはずが、ちゃーしゅー+煮玉子になってた。どうやらちゃーしゅー+煮玉子がおすすめらしく、人間は習慣と思い込みから抜け出せないんだなあと切なくなった。本当はここで一悶着起こすつもりだったのがどうでも良くなって大人しく食べた。酔っぱらい向けに味を濃くし過ぎだよ。
 ラーメン屋ですっかりションボリしたので、客引きに「おじさんは幾ら?」と聞こうという計画を破棄して部屋に戻った。そしたらNHKである。不貞寝した。しかし翌日に最大のイベントが待っているとは予期しなかった。

 今朝はホテルで朝食だった。ここで未だかつて経験したことのない衝撃を味わった。
 給仕の間違いなどは良くあることで殊更にどうこう言うつもりはないが、まさか朝食を食べ始める前にお盆ごと片付けられるとは。食事の途中にうっかり片付けられるのはわかるが、食事を始める前にうっかり片付けられたのは前代未聞だ。
 そこの家族連れ、こっちみんな。