勧告
現在、戦史研がすごしつつあるような艱難辛苦の時代においては、あらゆる弊害の源泉として虚偽の原因(※1)を指摘し、それによって、その弊害がすべてこれらの原因に帰すると説得することによって、人心を誤らせることのきわめて容易であることは、実に、だれしも経験しているところである。このようにして人心を支配しようと欲する者(※2)にとっては、いまこそ、絶好の時期である。復讐の手段に、害悪の性質からみて、それ以外に解決はない、という外貌を与えて、この復讐の手段(※3)を大衆の耳にささやくには、現在ほど適当な時は他に無い。いずれにしても、戦史研員たるものは、かような妄想に手をかすべきではないのである。
※1 S竹君会長就任
※2 軍部
※3 会長降ろし
われわれは「これらの大問題(※4)は、一九八二年以降われわれを悩ました問題が、もっと複雑になって再現したものにすぎない、という考えで、この問題と取り組む」ことをやめなければならない。「S竹君の意味するもの」をして、「戦史研員が平和と繁栄のなかに生きうる方法を、思慮ある人々に探求させることを怠らせてはならない。がしかし、S竹君への処罰のなかに示された一連の行動には、上のS竹君の意味するものをよく認識しているというしるしは、見られないのである」。
※4 会員不足
おそらくS竹君だけが責任があったのではないという可能性を、戦史研は、全然無視してはならない。S竹君の罪はたんに、おそらく、妄想にもとづいたかれの誤解にすぎなかったかもしれない。かような妄想は、自己中心のものにすぎなかったかもしれない。しかし、そのような自己中心の妄想であるとしても、かような妄想はいたるところの人心に深くしみ込んだものであるという事実を、看過することはできない。
「一つの些細なこと、すなわち、S竹君の処遇があまり強調されることによって、存立の真の条件にたいする戦史研員の理解は増進することなく、むしろかえって混乱(※5)させられるであろう」。
※5 会員不足は犯罪であり、かつ個人犯罪であるという考えによりさらに助長されている
「時が、熱狂と、偏見をやわらげた暁には、また理性が、虚偽からその仮面を剥ぎとった暁には、そのときこそ、軍神はその秤を平衡に保ちながら過去の賞罰の多くに、その所を変えることを要求するであろう」。
『パル判決書(下)第二篇第七部 勧告』より「一部改変」
※1 S竹君会長就任
※2 軍部
※3 会長降ろし
われわれは「これらの大問題(※4)は、一九八二年以降われわれを悩ました問題が、もっと複雑になって再現したものにすぎない、という考えで、この問題と取り組む」ことをやめなければならない。「S竹君の意味するもの」をして、「戦史研員が平和と繁栄のなかに生きうる方法を、思慮ある人々に探求させることを怠らせてはならない。がしかし、S竹君への処罰のなかに示された一連の行動には、上のS竹君の意味するものをよく認識しているというしるしは、見られないのである」。
※4 会員不足
おそらくS竹君だけが責任があったのではないという可能性を、戦史研は、全然無視してはならない。S竹君の罪はたんに、おそらく、妄想にもとづいたかれの誤解にすぎなかったかもしれない。かような妄想は、自己中心のものにすぎなかったかもしれない。しかし、そのような自己中心の妄想であるとしても、かような妄想はいたるところの人心に深くしみ込んだものであるという事実を、看過することはできない。
「一つの些細なこと、すなわち、S竹君の処遇があまり強調されることによって、存立の真の条件にたいする戦史研員の理解は増進することなく、むしろかえって混乱(※5)させられるであろう」。
※5 会員不足は犯罪であり、かつ個人犯罪であるという考えによりさらに助長されている
「時が、熱狂と、偏見をやわらげた暁には、また理性が、虚偽からその仮面を剥ぎとった暁には、そのときこそ、軍神はその秤を平衡に保ちながら過去の賞罰の多くに、その所を変えることを要求するであろう」。
『パル判決書(下)第二篇第七部 勧告』より「一部改変」