まあいつものことだが | Study Hard

まあいつものことだが

 我が大学に社会科学研究所なるものがあると知ってウェブサイトを見に行った。
 ご多分に漏れず、その沿革に「平和民主国家及び文化日本建設のための、真に科学的な調査研究を目指す機関」などと書いてある。此の位のことではもう気分が悪くもならないのだが、「現状」のところを見て比較現代軍事が無いのにはやはり寂しさを感じざるをえない。
 そもそも何故こんなところを見に行ったのかと言えば、戦史研の運営に役に立つかもしれないと思ったからだが、参考になったのは分野のことをわざわざカタカナでディシプリンと呼ぶ衒学癖くらいなものだ。
 このサイトを通読して、既に社会科学という単語が陳腐化しているか換骨奪胎されているのではないかという懸念を抱いた。
 私はよく「社会科学としての軍事」という表現を使うが、これは単に事情を知らない人間にも最も分かりやすかろうと思ってのことだ。しかしこの研究所が法学、政治学、経済学、社会学をまとめて社会科学と称しているのを見て、前述の表現が誤りであったと告白せざるをえない。私の思う軍事というディシプリンは決してそのような分類に属しているものではないからだ。誤解の無いように言っておくと政治学、経済学には親しみを覚えているが、法学、そして特に社会学と一緒にされるのは理解し難いという意味だ。
 新しい時代に新しい学問が必要であるように、新しい社会科学には新しい呼称が必要なのだろうか。

 話は急激に変わるが、私は民主主義だとか民主化という単語に大変なアレルギーを持っており、分別無くこのような単語が使われることに酷く不快感を覚える。また楽しげに民主化云々言う人物のことを「民主主義者」と呼んで侮蔑の念を表しているのだが、これがまったく人口に膾炙しない。
 米人が単なる罵倒として共産主義者と言うのなら、次世代の罵倒は民主主義者で決まり。そうは思わないだろうか。

 見ない方がいいとは言っておくが、参考までに。
 東京大学社会科学研究所
 http://jww.iss.u-tokyo.ac.jp/