最近は気温も高くなってきて、暑くなってきましたね。

気温の上昇と共に植物の成長が盛んになるので剪定のご依頼が増える時期ですが、今日はオリーブの剪定について、


昔に京都にいた時、お寺や京町家の剪定ばかりやっていた友人がオリーブやシマトネリコの剪定の仕方がわからないと話していた事が印象に残っていますが


今では街中を歩けばシマトネリコもオリーブも珍しい木でもなくどこでも見かけるような木なので成長の過程を見ていけばなんとなく、どこの枝を落として行けばわかってくるものです。


剪定の基本としては仕立て木以外は先端をあまり切り詰めない剪定の仕方が良いと思います。


もちろん全てが、そのように出来るわけでは無いですが、オリーブ特有のふわっとした印象を残しつつ生育の支障になる枝、なりそう枝を落として行きます。


この現場は2019年に千葉県に上陸した超大型の台風被害によって大きく傾いてしまったオリーブです。



大きく傾いてしまったので根の損傷もひどく、強引に支柱で矯正して上部の枝を大きく落としました。


剪定後を見ても大きく枝を落としたのがわかりますね。

このような場合はその後は樹勢の回復に努めるのが優先です。根を大きく失った事であまり伸びる事はないです。


そして今年になりお客さんからご連絡をいただき5年ぶりに手入れを行いました。


剪定前



以前に比べてだいぶ枝葉も茂って樹勢も良いので今回は懐の混み枝や隣地越境枝、人の動線にかかるような支障枝を落としていきます。




オリーブやミモザなどは多少モサモサしてる方が、らしいとは個人的には思っていますが、手入れの頻度などによってどこまで手を入れるかは変えていく必要があります。


今回は時期的にも良いので多少多めに枝を落として新芽の発芽を促していく狙いがあります。


オリーブは比較的不定芽が出やすいので剪定をする事で作り直ししやすい木ですね。


剪定後


時期が4月中 頃に行ったので今は新芽が出てもう少しボリュームが出てるかとおもいます。


剪定の効果は美観はもちろんですが、風通しをよくして、日光を満遍なくあてて病、虫が予防、実付きをよくしたりなどの効果が期待されます。