最近は雨降り寒い日が続いてますね。
寒いとはいえ、早い木だと花が咲いて、新芽が吹いてきたりと春を感じさせる季節になりました。
個人的には重度の花粉症なので春は辛い季節なんですが、植物にとっても良い事ばかりではないんです。
この時期の千葉県は台風かと思うような強風の日が多々あるので植えたばかりの木は心配なこともあるんです。
そんなんで、今日は支柱の話
こちらは木更津で見かけて思わず写真を撮ったカイヅカイブキ
この角度どこかで見た記憶があったんですがこの方でした。
キングオブポップことマイケルジャクソンにそっくりですよね。
こちらのカイヅカイブキは根が比較的浅く、風で傾きやすく、道路に大きくはみ出てるのを見かけた事のある人もいるかと思います。
この様なタイプの木は支柱はつけたほうが良いですが基本的な考えとして私は支柱をしません。
(お客さんからの強い要望があれば別ですが、)
例外としては、このカイヅカの様に根張りが浅く倒れやすい、折れやすい木や明らかに根鉢と幹や枝とのバランスが悪く重心が高く不安定な木、
また風の抜け道になる様な所は例外として支柱を付けます。
それ以外の木は最初にしっかり植え付けをすれば強風でも倒れるということはほとんど無いからです。
樹形や樹種を考慮したり、建物や構造物に隠れる様に木を配置したりすると強風でもそんなに心配いらないです。
支柱を付けない理由としては、強い根に育てるという理由があります。
これに関しては色々と意見はあるでしょうが支柱でがっちり固定してしまう事によって根の発育が悪くなるという考えからです。
風で揺れる事により新たに伸びた細い根は切れて、再生をしていきます。その過程で根が強くなり強風に耐えうる根になるという思いで行っています。
また支柱をした場合、風による揺れで上部の幹は太り、支柱で固定されて揺れない下部は幹が太らないと言った事もある様です。
支柱による弊害もあり固定部が圧迫される事により光合成で作られた糖が当て木の部分で溜まりやすくバランスが崩れる事もあるようです。
あとはやはり景観のことです。
支柱のよく無い例として明らかに過剰な支柱を付けて木よりも支柱が目立ってしまっているのをよく見かけます。どんなにデザインして植栽をしても効果的な位置に設置しつつも景観を意識しないとその魅力は損なわれてしまうお思います。
過保護にせずに多少木にストレスをかけるほうが木自身が強く育っていくと思います。
その点では子供の育て方と似ている部分があるかと思います。
どちらもしっかりと向き合わないといけませんね😂