前回からの続きです。


最初から建物と庭を同時に考えておけば特別難しい事ではないんですが、別々に考えて施工してしまうと全く整合性の取れていない空間になってしまいます。


少し触り出すとあれもこれもと問題点が出てきて結局は玄関周り全てを改修する事にしました。


まずは玄関からポスト、門までの動線を作る事から



この現場は敷地の囲い、門周りに御影石を使用していたので階段も同じ素材を選びました。


一つの空間に多種な材料は使わずある程度統一して纏まりを出していきます。


既存の石組もバランス悪く、コンクリートで部分的に土留しているので組み直します。


石組は石と石がお互いを支える様に、小さな隙間には石を加工してはめ込んだりしていきます。







これで安心してポスト、門まで行ける様になりました。


反対側も建物と庭のGL設定が全く合っていないのでこちらも板石を張って行きます。



本来余り見る事が無い塗装されてない基礎が丸見えになってるので、それを隠し、尚且つ使える場へと変えていきます。









庭までの動線を兼ねたテラスにしました。

お客さんは盆栽置き場として活用されています。


既存の建物、既存の庭、お客さんの好みなどを考慮してこの様な形にしましたが、言ってしまえば苦肉の策。


建物と庭が同じ立ち位置で考えていけば施主、施工者共に納得いくものが出来ていくのではないかと思います。