ナミヤ雑貨店の奇蹟
著者:東野圭吾
著者は探偵ガリレオシリーズでおなじみの東野圭吾。
元々、キャラメルボックスという劇団の舞台で触れたことのある作品の原作小説が、
今度映画化がなされるということで本屋で話題になっていたのを見つけ、購読。
内容は、
3人の泥棒が身をひそめることにした廃屋は、
過去から「悩み」の相談が届く不思議な雑貨屋であった。
ひょんなことから相談に乗る3人。
過去から未来、未来から過去、時間を超えた悩みのやりとりを通じて、
様々な人間の人生が変わっていく。
というもの。
結論から言うと、とても良かった。
自分は時間軸が交錯する系の話がとても好きなのだが、
この作品はピンポイントにハマるような作品であったように思う。
時間を超えて、「想いが紡がれ、運命が繋がる」そう言った物語には心が踊る。
また、構成も一章ごとに中心となる相談者が変わる「短編仕立て」となっており、
非常に読みやすい。
また、それぞれの物語になんらかの「救い」がもたらされるので、
逐一後味良く読み終えることができる。
ただ1つ、主役となる3人の泥棒達に対して与えられる救いが少ないことが、
若干消化不良といえばそうかもしれない。
ただ、それを差し引いても、周囲にオススメできる作品であった。
爽やかに物語世界に浸りたい方に、日常の片隅にありそうな、不思議なお話。



