イメージ 1

           その夜の安心しきったキャンディーの寝顔。          



この日が来るのをキャンディーはどんな思いで待っていたのでしょう・・・


今まで私と常にキャンディーの散歩をしてくれていたお姉ちゃんは、キャンディーのことは全て任せておけば安心・・と言えるほど私が頼りにしていた人です。

又、キャンディーも私以上にお姉ちゃんのことが大好きだった様に思います。
それは常日頃のキャンディーの仕種を見ていれば納得できました。

キャンディーは、お散歩、お買い物、ご飯、又おやつを貰うとき、何をするにもお姉ちゃんにしてもらっているときが一番嬉しそうにしていたからなのです。

特にシャンプーはずっと昔からお姉ちゃんの係りでしたし、又、キャンディーもシャンプーしてもらうのに一番安心して、そして気持ちよくしてもらえる・・とにかく信頼関係なのでしょうね・・・

そのお姉ちゃんが、1月31日の夜の事、深刻な顔で私に相談があると言ってきました。
1月に入ってからキャンディーの体力が落ちてきている事を心配していたのは私も分かっていましたが、
これほど真剣に考えてくれていた事は、私にとってこの上ない喜びでした。

「実はね、私・・会社をやめようと思うの・・・
   だって、キャンちゃん・・最近凄く足が弱ってきて、お散歩に行くたびにそれが分かるの・・・
  日を追うごとに大変そうになって・・私、よ~く考えてみたら私にとってキャンディーが一番大事だって分かったの、今仕事をやめないでもし、キャンディーに万が一の事があったら後悔しきれないもの・・・」  と。。。

私は娘の気持ちが凄く分かりました、娘にとっても、キャンディーにとってもお互いが特別な存在だと以前から感じていたからです。

「そうしてあげて・・・貴方 今キャンディーをお世話出来なかったら後悔するんでしょう・・自分の人生を後悔したくないんでしょう・・・かぁさんには分かるの・・貴方の気持ちの済むようにしない・・」
と即座に言いました。

今は不景気で会社を辞めたら 今度いつ就職できるか分からない現状・・・
でも娘の気持ちを考えたら、キャンディーに係っている事の方がどれだけ大切な事か分かっていました。

娘は、直ぐにでも仕事を辞めたかったのですが、やはり引継ぎなどあってこの日になってしまったのです。
毎日、出勤前に、「キャンちゃん お姉ちゃん後、○○日で辞められるからね・・それまで待っててね・・
お仕事辞められたら、毎日キャンちゃんと一緒にいられるんだから・・あと少しね・・」
と、毎日残りの日数を言って聞かせて仕事に行っていたのでした。

そして2月6日この夜、娘は最後の仕事を済ませると、息を切らせながら走って帰ってきて、家に入るなりキャンディーを抱きしめて長い事体を撫でながらこんな会話をしていました。

「キャンちゃん、お姉ちゃん やっとお仕事辞められたよ・・・お待たせね、随分長かったよね~  
待っててくれて有り難う・・・・もうずっと一緒にいられるからね、安心してね!!」

勿論 キャンディーは言葉を理解していたと思います、この時のキャンディーの顔はとっても嬉しそうだったのです。

にほんブログ村 ゴールデンレトリバー

ブログランキングに参加しています、こちらも ポチリ とお願いします。

にほんブログ村 老犬・高齢犬