Battle Cinderella.vol.39（改）

後楽園で試合に敗れ

翌日の大阪NGKスタジオで後ろから

試合終了後の帰り道

ファングを襲って、見事血だるまにさせた。

（卑怯者（笑））
そして

『金網やらなぁい❓天井付き、日本初』と

その気にさせて

ファングを金網に引きずり込むことに成功した。



日本初天井付金網デスマッチ


自分から言い出したのに、やりたいっていったのに
実はとっても怖かった。
怖くて怖くて逃げたかった。

でもここで逃げたらわたしはもう
本当に引退するしかなかった。

ディファ有明に

天井付き金網を建てて
その前で記者会見をした。

金網を見ているだけで具合が悪くなった。

試合じゃないのに

記者会見だけなのに

金網の中に入っていないのに

ものすごい緊張感、圧迫感がすごかった。

こんなに全身全霊かけたような疲労感
試合になったらいったいどうなってしまうのか。

怖くなって、金網経験者であるバイソン木村さんに

メールした。そしたら絶対に行くと言って下さり
凄く安心した。

そして当日を迎えた。

２００１年２月２４日　ディファ有明　

メタルガレージマッチ・日本初天井付金網デスマッチ

当日の興行は金網の枠と天井だけ最初に作った。
だから、その日の興行はなんだか
不思議空間になってしまった。

そして、セミの試合が終わり、いよいよ金網が作られた。


入場のとき

バイソン木村さんが本当に

会いにきてくださった。
先輩方も会いにきてくださった。
がんばれる気がした。

入場曲がなり

金網の前まで来たとき
倒れそうになった。

圧迫感で、中に入るのがやっとだった。

味わった事のない感覚だった。

まさに聖域だった。

入っただけで、死んでしまうかと思った。

でもゴングが鳴ったら
緊張感、圧迫感、

金網の魔術が解けた。

試合が始まり
ずっとやられてばかりだった

そんな中チャンスがきた
天井とラダーを利用して、ファングを倒し

金網をつたい

ファングにフットスタンプ

そして金網によじ登り、ファングも追いかけてきて
ついに天井の上での試合になった。
天井の上で投げられると

リングの何倍も痛かった。
ファングは天井の上で

『つり天井・ロメロスペシャル』をやった。
なんてやつだ、ふざけやがってこのやろーと思った。

そしてファングはSTOをやって

エスケープをしようとしていた。

わたしはもう間に合わない、その瞬間
みんなが見守っているのを確認した。そこには正規軍みんな、ジャガーさん、卯木代表もいた。
足が折れたってかまわない
骨折覚悟で大けが覚悟で
金網最上段からダイブした。
みんながわたしを受け止めてくれた。
そして勝った。
わたしは日本初天井付金網デスマッチを制した。