
東京でもNYでも、
健康志向とかけ離れたところで生きる、
ノラ編集者。
だが、人に連れられて行ったマクロビオテックの
日本食レストランSOUENで、
玄米ごはんの野菜巻き寿司、蒸し根菜、ひじき…
などをいただいたら、細胞がスッキリした感じ。
★ランチセットは8ドルくらい
続いて、誘われなければ決して行かなかったであろう、
マーク・モリスのダンス・パフォーマンスを鑑賞。
良い席だったので、ダンサーの身体の美しさに感嘆。
筋肉一つ一つが、きちんと自分の役目を果たしている感じ。
単純なので「これからは身体が資本だ!」と突然、決意。
酒を控えて、久々にホットヨガに。
たが、相変わらずついていけない…。
レッスン終了後、へろへろになって更衣室にいくと、
わたしのバッグの横に、ひっそりとブラジャーが置いてある。
何カップかわからないけれど、巨大&ゴージャス。
あきらかに、わたしのものでは、ない。
「これ、誰の? 忘れてる人、いませんか~?」
摘み上げて、着替え中の人々に聞いてみる。
皆、「違う」というし、わたしは管理責任者でもない。
その辺に放置してシャワーを浴び、よろよろと帰宅。
ビールでも呑んで寝たいが、身体が資本なら、生活もきちんとせねばならぬ。
いつもなら翌朝回しにするのに、夜のうちにウエアを洗濯するかと、バッグをあける。
「???」
タオルやビニール袋にいれたウエアと一緒に、
どうも見覚えのない、色鮮やかなものが入っている。
そう……なんと、あの、巨大ブラジャー。
ボーっとしていて、もってきちゃったのか。
それとも誰かが入れたのか?
しかし中学生のいじめじゃないんだから、入れないだろう、普通…。
仕方がないので、洗濯してから捨てることにする。
マンハッタンは、リサイクルがかなりザツ。
新聞&雑誌、びん&かんは分別するが、それ以外はすべて一緒。
だがお菓子の空き袋、ティッシュペーパー、枯れた花エトセトラと一緒に、
豪華ブラジャー(しかも他人の)を、透明ビニール袋で捨てるのは、
どうも気分が落ち着かない。
結局、洗濯し終えたブラジャーは、洋服屋の紙袋に入れ、
毛玉だらけになってしまったセーターにくるんで、ごみに出すことに。
翌朝。
お掃除おばさんのレニー(仮名・50歳)が、件の紙袋を持ってきて言う。
「これ、あなたが出したんでしょう。本当に、捨てちゃうの?」
カリブ海から出稼ぎに来ている彼女は、娘の写真を見せてくれたことがある。
「このセーター、わたしにはムリだけど娘にやろうかしら」
ヴィンテージ・プッチ好きなくらいだから、
古着に全く抵抗のないノラ編集者。
自分の古着を、もらってくれるというなら、それはそれで嬉しい。
するとレニーおばさん、豪華巨大ブラジャーも取り出した。
「これもわたしには、小さいなあ~。(←!)でも娘にはいいかな?」
おばさんの娘はまだ、中学生くらいである。
お金がない中学生が、古着のセーターを着るのはOK。
だけど、女性にとって、洋服とランジェリーは別。
初体験がどーのこーのと、おやじくさいことは言わないにせよ、
これから花開く(?)中学生。
いくら豪華でも、巨大でも、
お古のブラジャーをするのは、なんか縁起が悪い! 悪すぎる!
それを英語で説明したいのだけれど、どうしてもうまくいかない。
「ワタシが思うに、彼女はまだ~、ティーンエイジャーで~、年頃だし~」
「OK.OK。このブラジャーがちょうどいいくらい、胸があるから」
「う~、そういう意味じゃなくて、年増のお古を若い娘さんがするのは、えーと…」
忙しいレニーおばさんは、わたしの拙い英語にイラついている。
「アナタは年増でも、このブラジャーをするには小さい。
ワタシの娘はヤングだけど、このブラジャーがちょうどいい。それが何か?」
それが何かといわれても……。
そういうことじゃあ、ないんだけれども。