“社会化”の落とし穴

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ずいぶんとまた時間が経ってしまいましたが、気にせず前回に引き続きイヌの“社会化”のお話です…。

 

前回は、“イヌの社会化”って、結局、何をやってんでしょうね!?というお話から、

 

超簡単に言うと、

 

「いろんなモノやコトに馴らすこと」

なんだというところで、

 

そのポイントは、“馴らす”だと言いました。

 

そう…、“馴れる”ではなく“馴らす”なのです。

 

できますかね!?

 

ワンちゃんにとっては「知らないもの」や「知らないこと」がたくさんあって、その中には「怖いもの」や「嫌いなもの」もあるはずなんですが、そういうものを一切合切ひっくるめて“馴らす”んですよ…。

 

あなたならどうですか!?

 

「怖いものや」や「嫌いなもの」、特に「嫌いなもの」に“馴れろ”と言われて、馴れさせられたらどうですか?

 

「嫌なものはイヤっ!!」ってならないですか?

 

私は、確実になりますね。

 

私は、“雷”と“高い所”と“ゴキブリ”が3大嫌いなものなんですが、細かく分けると“雷”と“高い所”は「怖い」部類、“ゴキブリ”は「嫌い」な部類に分かれます。

 

で、その「怖い」部類の方は、キチンと手順を踏めば、まだなんとか克服できそうな気がしますが、「嫌い」な部類の“ヤツ”は、“馴れる”ことでさえまったくその道筋すら想像がつきません。

 

そういうの、あなたにはありませんか?

 

もし、共感できるあなたがいれば、分かってもらえると思うんですが、ワンちゃんにもそういう感覚ってあると思うんですよね。

 

で、何が言いたいのかというと、いわゆる“イヌの社会化”というものが、この“馴らす”方のことなのであれば、結構無理がある話なんじゃないか?ということです。

 

勘違いして欲しくないのは、「だから、“社会化”はしなくても良い」と言っているのではなく、もし“馴れる”と思ってやらせているのであれば、それは相当にワンちゃんに無理強いをしている可能性が高く、報われない結果に終わる可能性が非常に高いということ…。

 

では、望む結果を手に入れるために、どうしたら良いのか?

 

それは、“馴れる”ための環境設定が大事です。

 

心理学的にも、「怖い」と「嫌い」は違うと言いますし、そもそもその「怖い」や「嫌い」は“馴れさせなければならない”ものなのか?

 

そこから考えてみる必要があるような気がします。

 

闇雲に“社会化”を信奉し、すべてをクリアしなければならない的なスタンスで人間側の要求を一方的に押し付けるのが“イヌの社会化”であるとするならば、それこそが“イヌの社会化”の落とし穴なのかもしれませんね。