1982年、東映製作のポリス・アクション「野獣刑事」を鑑賞しました。



大阪で女子大生の由美子が通り魔に惨殺される事件が発生、今宮警察の刑事大滝が捜査を担当し由美子が売春をしていた事が判明する。



暴力的な捜査により事件から外された大滝は自分が過去に逮捕した坂上の情婦である恵子を囮に使い通り魔を誘い出そうとするが、、



名優、緒形拳が大阪府警の暴力刑事に扮し通り魔と戦う刑事大滝を熱演した和製ポリス・アクション映画の大傑作です。



大阪で女子大生の由美子が通り魔により惨殺される事件が発生、今宮警察の刑事大滝が捜査を担当する事に、、



大滝は由美子が売春をしていた事を掴み、犯行現場からちぎられた絵を回収する。



大滝は過去に逮捕した坂上の情婦である恵子の家に入り浸るが、恵子の小学生の息子稔とは上手くいかず、、



刑務所を出所した坂上も恵子の家に転がり込み、破天荒な坂上に稔は懐いていく。



大滝に頭の上がらない坂上は大滝と恵子の関係も容認し複雑な三角関係が、、



坂上は再び覚せい剤に手を出し、覚せい剤の購入に稔を巻き込むようになる。



覚せい剤の中毒症状から暴れだし恵子を襲った坂上は警察に保護され、、



現場に残されていたちぎられた絵の作者である田中に対し暴力行為をはたらいた大滝は捜査から外されてしまう。



田中をおびき出す為に大滝は恵子を説得し囮捜査を開始、、



一瞬の隙をつき恵子は通り魔に刺殺され、大滝は犯人を射殺する。



大滝の囮捜査により恵子が殺された事を知った坂上は稔を連れて無差別殺人を繰り返し、、



人質を捕り民家に立てこもると大滝に現場に来るように要求する。



自分が逮捕した覚せい剤中毒者坂上の情婦である恵子の家に入り浸る大滝と、、



恵子の息子で小学生の稔とのギクシャクとした関係に、、



出所した坂上が加わり恵子をめぐる三角関係と大滝と坂上に振りまわされる稔の姿を描いていきます。



大滝の失態により母親の恵子を失い、覚せい剤中毒となった坂上に連れまわされる稔の目線から見ると、、



身勝手な大人たちの行動による救いようの無い残酷なストーリーが展開、稔が独り残されるラストシーンなどの非情さは微妙ですが、、



雨のシーンや雨に濡れた道路など工藤栄一監督による冷たいスタイリッシュな映像と、、



独特の色彩感覚で映す仙元誠三の撮影も素晴らしくめちゃくちゃ見応えのある作品に仕上がっています。



坂上に扮した泉谷しげるが見せる狂気の演技も凄まじく、、



覚せい剤の中毒症状から金属バットを振り回し恵子を追いかけ襲うシーンや、、



民家に立てこもり包囲する警官隊に発砲する姿などめちゃくちゃ鬼気迫る名演となっています。



恵子を無理矢理に囮捜査に協力させ一緒で見失ってしまった大滝のシーンも、、



焦りながら犯人を追跡する大滝のヒリヒリするような緊張感が伝わる演出も最高で、、



犯人と対決するスリリングなアクションもめちゃくちゃ盛り上がります。



当時の東映の社長、岡田茂からアクションシーンを増やすように指示を受け撮られた後半は全体の流れから見るとちぐはぐ感はありますが、、



大阪市街地でのゲリラ撮影も行われた壮絶なカーチェイスが展開、、



坂上が拳銃を発砲し一般市民を射殺しながらパトカーから逃走、、



パトカーの横転シーンやクラッシュシーンなど迫力ある仕上がりとなっています。



クライマックスとなる民家にたてこもり拳銃を乱射する坂上と警察の攻防、大滝との対決もめちゃくちゃ見応えがあります。