「あの人には気を付けて。
油断していると丸め込まれてしまうから。」
言葉巧みに人の心を特定の方向に仕向けようと働きかける人はどこにでもいるもので、それがよい方向であればいいものの、中には身勝手な理想論だけを描いて人をコントロールしようとしている人もいます。
今回は、そのマインドコントロールの程度は軽いものの、その傾向のある人との会話を楽しみました。
その方の思い描いている理想は明らかに実態とかけ離れており、不公平さや身勝手さが感じられるものの、それでも三割程度の人は説得させられてしまうほどですから、その方はそれなりに話上手だと思いました。
「あなたは素晴らしい」「本当にできる人だ」などと誉め言葉を使い(これには呆れてしまいますが)、自らの理論を正当化するための理屈や事例を引き出しにたくさんもっており、瞬時に一体どこから次から次へとそのような奇妙な発言が出てくるのかと感心してしまう次第です。
しかしながら、おかしな世界を論じ続けていても言いくるめられてその気になってしまう人もいるほどですから、一体どこにその要素があるのかについて一生懸命聞いていたのです。
その方の最終目的には同調できないものの、確かに力強く説得していく過程には、それなりに重要な情報があり、また一部大変良いことを交えて話していますので、部分的には活用できるのではないかと思っています。
その方との会話の中で、知識や気が付かなかった視点も見つけることもできましたし、さらには人の紹介までしてくれましたので人脈が広がりそうです。
仮にこれが「あなたのお考えには理解ができない」というような態度を示してしまえば、相手も怒りのスイッチが入ってしまい、その重要な情報も閉ざされてしまわれたことでしょう。
周囲の評価は、「最低な人間だ」「近寄らない方がよい」という声が上がっていたとしても、それも個々に検証し、場合によっては良い要素を吸収できることもあります。
苦手な人間とは関わりたくないのが人間ですが、苦手な人ほど勉強の機会の場を与えてくるのかもしれません。
今回、結局のところ表面上は6割ほどは言いくるめられた形で終わりましたが、それ以上に素晴らしい“おみやげ”をいただきましたので、楽しい時間となったと思っています。
「あなたのことは分かっていますよ」とお互いにほのめかしながら、表面上は笑顔で会話をしつつも、「さてどう出るべきか」とお互いに内心は思っているのがはっきりと分かりますから、これも面白いものです。