毎朝、コートを置きに職場のロッカーへと立ち寄る際に、時々、他の部署の後輩と一緒になることがあります。
その後輩は私が更衣室のドアを開けるとき目が遭いますが、にこりともせず、一言も声をかけずにこちらを振り向こうとさえしません。
そんな様子に私も嫌気が刺し、気が付けばもう何か月もお互いに挨拶をしない状態になっていたのです。
その後輩の方は、どうやら他の人に対しても同様の態度を示すようで、私だけが特別というわけではないようです。
この朝の1分程度の時間ですが、会うたびに何となく不快な思いを常に感じていたので、何とか取り除こうとし、少し考えてみました。
「不愛想な子だな」と一方的に相手を悪く思うことはやめると同時に、そもそも相手が挨拶をしないということは自分も相手と同じように挨拶をしていないことになると気が付いたのです。
そこで、先日、「おはようございます!」と後輩に挨拶をしたところ、彼女も少しだけ驚いた様子で「おはようございます」と小さな声で返ってきたのです。
そして、意外なことに、彼女は更衣室を出るときに、「開けますね」と一言気を遣って初めて声をかけてくれたのです。
朝のこの1分程度の時間の一言二言のコミュニケーション以来、私のストレスは一気に引いていき、すっきりとした気持ちになれました。
相手の態度がおかしいと感じたときには、自分の態度にも問題があることも多々あり、そこに気が付くのかどうかでその人との関係も大きく変わってきます。
私は今もその後輩がどういう性格なのかも分かりませんし、にこやかな表情を見せてくれることはありません。
それでも、少量であっても“コミュニケーション”を取れるまでなりましたから、良かったと思っています。