昨日より開催している大エルミタージュ美術館展に行ってきました。

 

壮大なスケールの建築物が立ち並ぶ帝政ロシアの首都として200年間栄えた街、

サンクト・ペテルブルクにその世界有数の大美術館はあります。

 

この美術館の美術品所蔵数は310万点ほどとであり、とても一日では回れないくらいの

規模であることは想像できますね。

 

今回の企画展では、全85点のオールドマスターの絵画が展示されています。

 

オールドマスターの作品の中には、16世紀のルネサンスを代表するティツィアーノら、

17世紀バロックのルーベンスら、18世紀のロココにはヴァトーらの

大巨匠たちの作品が展示されています。

 

今回の美術展で面白いと感じたところは、エカテリーナ2世のコレクションであると

いうところです。

 

1762年に即位した女帝は自分のための美術館を建て、ヨーロッパ中の優れた美術作品を

集めたことが始まりとなっています。

 

彼女はドイツの田舎貴族の出身ですが、16歳でロシアのピョートル3世と結婚した後、

やがて皇帝に即位した夫のピョートルをクーデターで倒し、偉大なる女帝として君臨します。

 

彼女は偉大な権力で国中を支配する人物である反面、愛情に餓えた一人の女性で

あったともいわれています。

 

夫との間になかなか子供が授からず、幾人かの愛人を作ったものの、

恋愛においても全てが政治的思惑が潜むという寂しいものだったそうです。

 

満たされない心を満たすものといえば、美術作品でした。

 

豪華絢爛な宮殿に最高峰の美術品に彩られると、それは最高の贅沢であると

考えますが、しかしながらそれ以上に絵画は、自らの「心」といってもよいほどの

価値のあるものだと思います。

 

エカテリーナ2世はその優れた政治権力で領土を拡大し、多大なる功績を収めましたが、

トップに君臨する者の、そして愛情に餓えた一人の女性の苦悩と孤独を

裏で癒してくれたのは美術作品だったのです。

 

美術館に行くと私は必ずといっていいほど、じっくりと鑑賞をした後は

全てのエネルギーを奪われたような疲労感を覚えますが、

絵画にはそれだけの力がみなぎっているのでしょうね。

 

一点でも美術品を部屋に飾ることで、思いもよらない力を

得られるかもしれませんよ!

 

美術品のコレクションを楽しむということとは、

そこから何かを得て日々の活力に彩を与えることであり、

心に余裕のある生活を送れているということですね。

 

是非、エカテリーナ2世のオールドマスターコレクションを

一度見てみてはいかがでしょうか?

 

とてもよい刺激が得られると思いますよ!

 

 

 

大エルミタージュ美術館展  オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち

 

日時:2017年3月18日(土)-6月18日(日)

 

時間:午前10時から午後8時まで

 

場所:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ 森タワー52階)
    〒106-6150 東京都港区六本木6-10-1