
「四段目(花籠または花献上)」
左「力弥(りきや)」
右「かほよ(顔世)」
切り出し用紙サイズ:(力弥)15cm四方、(顔世)約14cm四方
壺(籠見立て)7.5cm四方一枚、桜の木(博士の折り紙・夢BOOK/朝日出版社より「木」7.5cm四方2枚)
力弥参考・月刊おりがみNo.435(2011年11月号)
塩冶判官(浅野内匠頭)が高師直(吉良上野介)に刃傷に及んだ後、切腹、赤穗開城に至る四段目の最初の方の一場面のようです。
文楽(人形浄瑠璃)では籠に活けられていて「花籠」、
歌舞伎では枝だけで「花献上」
と呼ばれるようです。
いずれにしても、勾留中の判官の心休めに届けようと用意されている桜です。
しかしながら、このカットは、
大星力弥(大石主税=内蔵助の息子)が、顔世御前(内匠頭の妻・阿久里)に「許嫁に逢うに逢えなくて…」云々言われて気もそぞろ、
といった緩和的な瞬間だそうです。
この許嫁というのが、加古川本蔵(梶川与惣兵衛)の娘なのですが、この後二段ほど登場します。
この「花籠」を誂えるという行為は、ただ単純に桜を飾った入れ物ではなく、
いけるために切られた桜の枝は堪忍袋を緒が切れてしまった塩冶判官で、それが籠に活けられていることが囚われていることの比喩でもあるらしいです。