私が絶対に忘れてはいけないと思っている片付けサポート | 【大阪 八尾市】ミニマリストは目指さない!捨てるのが大好きな専門家 ステリストきーやんのブログ

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大阪府八尾市在住。捨てるの大好きステリストのきーやんです
ポメラニアン4匹と猫も1匹。高齢の母との毎日
片付けはまず物と向き合い物を減らすことから始まる
物にあふれた空間をなんとかしたい人のお手伝いをしています

 

私には決して忘れてはいけない片付けサポートがあります。それは未完のまま終わり

もう完了することがない片付けサポート

 

人生は有限。時間も有限。

 

年の離れたいとこの子供で同じ年の従兄弟違

幼い頃からよく遊び大人になっても軽口を言い合い

彼が温かい家庭を持ち、独身に戻った時なんて「そんなんやから逃げられるねん!」と言ったり

私のことを「従姉妹伯母ちゃん」なんてからかって呼ぶこともあった

 

そんな彼が脳腫瘍の手術をし成功したものの、長年の不摂生からか体がもう手遅れの状態だと分かった

延命治療は望まない。周りの反対を押し切って治療を拒否した。そんな時

 

「あかんように前にお前に片付け手伝って欲しいねん」突然そう言われた

「アホなこと言わんといて!」と断った。もちろん彼の母親である従姉妹からも大反対されたしね

 

何度かの電話で「分かった。手伝ったらええんやろ!」半分投げやりな言葉を吐いて片付けは始まったんです

 

入退院を繰り返す中、体調を見ながらの片付け作業。思うように動かない体に追い討ちをかけるように

彼の目は視力も失い始め、思い出の写真を私が一枚一枚説明する

 

元気だった姿や小さい頃一緒に旅行に行った時の写真。あまりのつらさに

「ちょっとコンビニでコーヒー買ってくる」と席を立って駐車場で号泣した時もあったわ

 

「なんで片付けたいん?」ある日聞いてみたら「俺がおらんようになった後触れたくないねん」

もちろんこれは建前で本心は「おかんにこれ以上面倒かけたないしな」だった

 

遅々として進まない片付け作業だった。セーター数枚、写真が数枚、お皿が一枚なんて日もあった

このまま片付けが終わる頃には元気になってたりして。そう思っていたけど

 

彼は50歳の誕生日前日に旅立ちました

 

この片付けサポートの話をいつかブログに書いていい?そんな話をした時

「俺がおらんようになったらブログに書いてええぞ」と言うので「ほなずーっと書かれへんな」

書く日が来ると分かっていたけどお互い大笑いしたわ

 

人生には限りがあり、時間にも限りがある

 

だからこそ私は精一杯楽しみたいし前へ進みたい。そこに物に振り回されている時間はない。

片付けが苦手だった私はいつも物を探し、焦り、イライラしてた

 

それは人生がまるで無限に続くかのように錯覚していたから

そんなことは有り得なくて、人生も時間も分からないけど限られているのにね

 

とうとう未完のまま終わった片付けサポートは私に持ち物整理とは生きることを大事にすること

それを教えてくれたように思います

片付けることで誰かの生き方が少しでも変化するようなお手伝いが出来るのなら私は本望です

 

最後に彼に一言

守りたくない約束やったけど、やっとブログに書いたでウインク

 

今日はこの辺で^^長文お付き合いいただきありがとね