口の周りの筋肉の使い方が十分でない子の為に「お」「う」の口の形の練習。


○ 発語が遅れている児童に声を出るようにするのにしてはいけないこと。


1、 声が出ないので声以外でコミュニケーションを取ろうとすること。
 
 それはやめましょう。ますます発語が遅くなるだけです。

 この方法は、発声・会話の指導ができない人がすることです。声の出し方を教えられない人にお子さんを託すのは将来に禍根を残します。

 この方法では、稀に話す子がいたとしても100パーセント話せるように出来た例を知りません。

 ほとんどが話せるようにならずに特別支援学校・障害者コースにいく例の方が圧倒的に多いのです。

 そうでなければこんなにも特別支援学校の生徒が増え、障害児が増加するのは不思議なことなのです。

 現在、年度ごとに新生児が減少しているのに障害児だけ増加傾向にあるなんて信じられません。

 例えば、話せないから「指示カード」を使うとか、バソコンで会話するとか、手話を教えるとか、筆談をするとかこれは辞めてください。

 お子さんは話さなくてもいいと思うようになり、ますますお話さなくなります。

 お子さんを会話のできない人間に育てたいのですか。そんなことをしない方がはるかに早く話せるようになります。

 なぜって、それは全てのお子さんはお母さんと会話がしたいと願って努力しているからです。

 それを感じることができればお子さんは話せるようになります。

2、 次に、することは声の出し方を丁寧に教えることです。

 その方法は、千差万別ですが、基本は「アイウエオ・・・」48声をしつかりと聞かせて、それを話したくなるようにすることです。

 問題は、その声を教える人が48声をお子さんに美しく正確に教えられるかどうかです。

 現在の家庭・学校・施設でそれができる人が極めて少ないのです。特に「いとゐ」「えとゑ」「おとを」の声質の違いがはっきりわかる人が少なく、古典すら朗読できなくなっています。

 音読ではダメです。無いよりマシ程度では将来美しい日本語を話せるようにはなりません。

 美しい日本語を話すが出来ればお子さんは必ず発声し会話します。


「く」の口と歯の形の練習。

3、 発声が始まったらお子さんの出しづらい声を出せるようにその方法を教えましょう。

 それは出ない声によってやり方が異なり、そのお子さんの状態によっても教え方が微妙に変わります。

第一にする「発声」は「アイウエオ」です。特に「あ」が言えるようになれば総ての声が抱けるように訓練できます。

これができるようになったらいいづらい発声を48声の中から特定してください。

例えば「らりるれろ」が言えないお子さんには、私が考えた「レロレロ」体操が最適ですよ。

子音の発声は「母音の発声」がしっかりできるようになってからにしましょう。

お子さんは、いろいろに声を出そうとして、嬌声を出したり、不鮮明な声を出したり等々いろいろに努力する子もいます。もちろん全く話さない子もいます。

それでも総てのお子さんはお母さんやお父さんと早くお話がしたいのです。そのことを信じてあげてください。

4、 発声に繋がる最短コースは、強い呼吸・深呼吸です。


発声できない要因は3つだけ
それは・・・・・
① 声帯に障害があるか結損している。② 自発呼吸ができない。③ 自分も家族も話をしないと決めている。

  ・・・と言う3条件だけです。そうでない限りどんなお子さんも会話できます。

 これ以外のことでお子さんが話せないと断言する人は、医師であれ、障害関係職員であれ、教育者であれ、たとえ大学の教授であってもそれは出来ない事の言い訳をしているに過ぎません。

 何故かって、それは話せない子の100パーセントが話せるようになった経験があるからです。

 出来ない人が何を言おうと出来ない言い訳です。出来る能力を持たない人間に惑わされないでください。

 ご家族は、お子さんに話が出来るようにしたいのですかそれともしたくないのですか。問題はそれだけです。

 出来ない人に、医学的・学術的な説明を受けて納得しますか。そんなことを言われて納得する貴方に問題はないのですか。

 現在の医学会・教育界では「障害児」を前提とした考え方が全体を占めていると思います。

 しかし、私は話せないから「障害児・者」だと認めません。話せないから「障害児」にするのはその医師であり、教育者であり、障害福祉関係者であり、それを信じた家族だと思っています。

 ご家族がご自身のお子さんの能力を疑ってはいませんか。かといって何もしないで放置してもいけません。

○ 話せるように育てれば良いだけ。それは単純運動の繰り返しで出来る。


 そんな無理なことを言わないで!! とおっしゃらないでください。それは出来ることであり、実践して証明してきました。

 私にも出来たのです。皆さんにも出来ないわけがありません。出来ないのは内容を理解しても実行・努力しないからです。

 例えば写実画がかけない人から「写実画の書き方を教えてください」とよく言います。

 私はそういう人に「親指の第一関節のところに人差し指と中指をひっかけてパッと弾いてください。」それが出来れば誰でも写実画が書けるようになりますよ。と教えます。

 しかし、それを実行する人はほとんどいません。理性がそれで出来るようになると納得しないのです。

 パッと弾く、その動作を何万回と続けて、目にも止まらないスピードで出来るようになれば誰でも「写実画が書けるようになるのに」それを実行する人が殆どいないのです。大半の人は必ず途中で諦めます。

 でも、それを素直に信じた高校3年生は「写実画が書けなかった夏休みの前段(七月末)から始めて6ヶ月で翌年2月の美術系大学の試験に見事合格しました。

 その当時はご両親も始めは匙を投げていたのです。

かぼちゃも元気に育っています。

 やり方を知っていれば誰でも出来ることです。問題はやるかどうか。実行する素直な心と固い意思があるかどうかです。やれば誰でも出来流ようになります。

 逆に言われた通り、素直に実行しなければ出来ないだけです。それをお子さんのせいにするのはいかがなものでしょう。

「うちの子は障害児だから仕方がないの」などと口にしてはいけません。

 お子さんはその言葉を聞いて「自分は障害児だから話さなくても良いんだ」と思い込んでしまいます。

 ご両親の言葉の力は非常に大きいのです。

 話せるようになる力を阻害しているのが「様々な学問と無駄な知識・地位と権威」等々だと思つています。

 声を出すのに医学的知識はいりません。作業療法も言語療法・理学療法等々もいりません。

 幼稚園や学校教育も必要ありません。どんな知識も学問も「声を出せようにできなければ」全く無意味だとご理解ください。

 そうして、頭を軽くし素直に深呼吸をしてください。その深呼吸の方法をお子さんができるように教えてあげるだけで「あ」の発声は出来ます。

 あなたのお子さんが生まれてすぐに大きな声で「オギャー」と言っていたら、何の問題もなく出来ます。

 もしほとんど泣く力のなかった子は思いっきり泣く訓練から始めればいいのです。


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 ポイントは「横隔膜の運動能力を高める」ことです。

 お子さんが声を出す体になることからは初めてください。

 注意ポイントは体力の向上と運動能力を上げるだけではなく、呼吸力を強くし「深呼吸」ができるようにする事です。

 深呼吸に繋がらない運動は「発声」に関してはあまり意味がないとご理解ください。

 作業療法・手先の訓練と称して指を動かしたり「文字」を書かせたり、元気に遊ばせたりすることは「声」が出るようにする最適な方法ではなく、非常に遠回りなやり方です。

 そんな事ばかりしているとせっかく「声」を出したいと願い・努力しようとしているお子さんが嫌になってしまいます。

 そして2歳から6歳ごろにかけて「多動」が始まり「強度行動障害」になり「自閉傾向から自閉症」と診断され、障害児のレッテルを貼られることになってしまう・・・そんな可能性が最高度に高まるのです。

 そうしない為には「まず深呼吸の運動」そして「あ」の1声を真剣に教えてください。それが出来れば「アイウエオ」が出来るようになるまでに3ヶ月もかかりません。

 お子さんができるだけ短時間に「発声」出来るようになるやり方を学んでください。
それはお子さんが心から願っている事なのです。