共同通信社  4月9日(火) 配信


 【上海共同】鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が相次いでいる事態を受け、中国江蘇省南京市は8日から、生きた鳥を扱う全ての市場を当面閉鎖する措置を始めた。生きた鳥を扱う市場を全面的に閉鎖するのは上海市に続いて2カ所目。

 中国では上海市など東部で死者6人を含む21人の感染が確認された。このうち南京市の確認例は3人。同市は生きた鳥の市内への持ち込みも禁止し、感染拡大阻止に向けた対策を本格化させる。

 国家衛生計画出産委員会の担当者は8日の記者会見で、中国が進めているH7N9型のワクチン開発は「基礎的な研究」の段階だと説明。「病原体からワクチンを開発するには最短でも6~8カ月の期間が必要」と述べ、開発が容易ではないと強調した。